歯を抜かずに治療ができるアンカースクリューとは
外科的矯正装置の一つであるアンカースクリュー(ミニインプラント)は、歯を抜かずに治療を行うことができる画期的な装置です。従来の治療では、抜歯が必要な症例も多くありましたが、アンカースクリューを使用することで、抜歯せずに歯の移動を効果的に行うことが可能になりました。
アンカースクリューの特徴
アンカースクリューは、顎の骨に直接埋入する小さなチタン製のネジのことを指します。このネジを固定源として利用することで、歯を効率的に移動させることができます。また、アンカースクリューは一時的に使用するもので、治療終了後は簡単に取り外すことが可能です。
インプラント矯正
治療のひとつにインプラントという治療があります。これは、基本的にワイヤー矯正と矯正用に開発されたインプラントを併用して歯並びを治す治療法です。
メリット
通常の治療は、歯と歯を引っ張り合って歯を移動させますが、インプラントは移動の固定源として動かしたい歯だけを動かすことができるので、効率的に治療を行うことができます。固定源の埋入位置によっては、様々な方向に動かすことも可能です。
また、この方法の登場によって、今までは抜歯をしてスペースを確保する治療が必要だった症例でも、抜歯をしないで治療ができたり、従来の治療より短期間で治療できるなどのメリットがあります。
矯正用インプラントは、失った歯を補うようなインプラントとは異なり、歯並びを治すためのもので、ものを噛むためのインプラントではありません。したがって、インプラントの大きさは太さ2mm程度、長さ10mm程度と小さいものとなっています。
費用や治療期間
インプラントの費用相場は1本2~10万円ほどで、1本30~50万円ほどする一般的な歯科用インプラントと比較するとかなり安くなっています。
治療期間の短縮は、歯の状態など個人差も大きく関わってきますが、最大で数ヶ月ほどを短縮するケースもあります。
デメリット
インプラントを顎骨に埋入するために外科手術が必要になります。手術後にインプラントを埋め込んだ部分を清潔に保たなければ、インプラント周囲炎等の感染を起こす場合があります。
また、ごく稀にインプラントが折れることや外れてしまうこともあります。
当院のアンカースクリュー治療の特徴
1.抜歯を避けられる可能性が高い
アンカースクリューを使用することで、抜歯が必要な症例でも歯を抜かずに治療を行える可能性が高くなります。これにより、健康な歯を失うリスクを最小限に抑えることができます。
2.治療期間の短縮が可能
アンカースクリューを利用することで、歯の移動がスムーズに行えるため、従来の治療と比べて治療期間を短縮することが可能です。
3.幅広い症例に対応
当院では、豊富な経験を持つ歯科医師が、さまざまな症例に対してアンカースクリューを用いた治療を行っています。重度の叢生や開咬、過蓋咬合など、幅広い症例に対応可能です。
4.痛みが少ない治療
アンカースクリューの埋入は、局所麻酔下で行われるため、痛みはほとんどありません。また、治療中も痛みが少ないことが特徴です。
5.安全性の高い治療
アンカースクリューは、チタン製のネジを使用しているため、アレルギー反応が起こりにくく、安全性の高い治療法です。
アンカースクリュー治療の流れ
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- 1治療計画の立案
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- 2アンカースクリューの埋入
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- 3ブラケットの装着
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- 4定期的な調整
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- 5アンカースクリューの撤去
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- 6保定装置の装着
まとめ
アンカースクリューを用いた治療は、抜歯を避けられる可能性が高く、治療期間の短縮が可能な画期的な治療法です。当院では、経験豊富な歯科医師が、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療計画を立案し、安全で効果的な治療を提供いたします。治療をお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。