
表側矯正は、歯の(唇側)表側にブラケットという金具をつけて、ブラケットの溝にアーチワイヤーを通し、歯並びを整える矯正治療です。
正式にはマルチブラケット矯正とよばれています。
最もオーソドックスな矯正治療で、一般的に多くの方がイメージされる矯正治療がこの表側矯正です。

このような方に向いています
定期的に歯科医院に通える方
矯正装置が目立ってもいい方
抜歯が必要な方
重度の歯列不正の方
顎変形症の方

このような方には向いていません
矯正装置が目立ちたくない方
食事や歯磨きに影響を及ぼしたくない方
頬や唇に傷をつけたくない方
治療の特徴
表側矯正の特徴は次のとおりです。
- 1
歴史が長い
現在の矯正治療の中で、最も歴史が長いのが表側矯正で、登場してから間もなく100年になります。
この間、多くの歯列不正の治療に使われてきました。
治療上の問題点や改善点がこれ以上ないと思われるほど洗い出されており、技術的にも成熟した治療法になっています。
- 2
顎変形症にも使える
顎変形症とは、顎の骨格の形や大きさ、向きなどの異常に原因がある歯列不正です。
顎の骨格の形態を整える顎矯正手術が必要なのですが、手術前と手術後の矯正治療にも表側矯正は対応しています。
- 3
ほぼすべての歯列不正を対象としている
表側矯正は、ほぼすべての歯列不正を対象としています。
成人の方の歯列不正で表側矯正で治療できない症例はないといっていいほど、適応症の広さも表側矯正の特徴です。
使用機器
表側矯正で使う器具をご紹介します。
ブラケット(金属製)
ブラケットは、歯の表面につける金属製の矯正装置です。
ブラケットにはスロットという溝がつけてあり、この溝に後述するアーチワイヤーが収まります。
ブラケット(セラミック製)
金属製のブラケットはとても目立つので、少しでも目立ちにくいブラケットとして開発されたのが、セラミック製のブラケットです。白色なので目立ちにくいのですが、セラミック製なのでコストが高いです。
アーチワイヤー
アーチワイヤーは、ニッケルチタンという形状記憶合金で作られた金属製のワイヤーです。
断面の形が丸型や四角型、太さが太めや細めなど、さまざまな形状のアーチワイヤーがあり、矯正治療の進行状況で使い分けられます。
例えば、初期の段階では、丸型の細いアーチワイヤーを使うといった具合です。
なお、表側矯正が終わりに近づくと、ニッケルチタン製からステンレス製のアーチワイヤーに代わります。
アーチワイヤー(白色)
アーチワイヤーも少しでも目立ちにくくするため、白色でコーティングしたタイプが作られています。
白いアーチワイヤーは目立ちにくい反面、コストが高いです。
セラミック製のブラケットと組み合わせると効果的ですが、矯正治療の治療費を押し上げてしまいます。
バンド
奥の大きな歯を大臼歯といいます。
ブラケットは大臼歯にはつけません。
大臼歯につけるのは”バンド”とよばれるステンレスやニッケルクロムで作られた金属製の輪です。
バンドにはスロットはなく、代わりにバッカルチューブという筒状のパーツがつけられています。
アーチワイヤーはこのバッカルチューブに差し込まれます。
結紮線とエラスティックモジュール
結紮線とは細い金属製のワイヤー、エラスティックモジュールはゴムのバンドです。
ブラケットにアーチワイヤーを通すだけでは、アーチワイヤーが取れてしまうので歯を動かすことができません。
そこで、結紮線やエラスティックモジュールをブラケットにかけて、アーチワイヤーを固定します。
その他
上記以外に歯列不正の症状によってさまざまな矯正器具を利用します。
歯と歯の間の隙間を閉じるために使うのは、エラスティックチェーンというゴムリングが鎖状につながった矯正器具です。
逆に隙間を広げるのは、コイルスプリングという矯正器具です。
また、噛み合わせの調整に使うのは、顎間ゴムという矯正器具です。
期待できる効果
表側矯正では次に挙げるような効果が期待できます。
歯並びが良くなる
表側矯正は、ほぼすべての歯列不正を改善できます。
出っ歯の方も受け口の方も、前歯の歯並びがきれいになりますし、噛み合わせが低い方も高い方も適切な位置で噛めるようになります。
かみやすくなる
表側矯正は、低い歯を引き上げたり、高い歯を下げたりする、歯の上下移動にも対応しています。
噛み合わせのラインが整えられるので、食べ物が噛みやすくなります。
歯磨きしやすくなる
治療中は歯磨きがしにくいですが、表側矯正が終わると歯がきれいに並んでいるので、歯磨きしやすくなります。
注意事項
表側矯正を受けている間の注意事項は次のとおりです。
歯磨き
表側矯正の矯正装置の形はとても複雑で、汚れがつきやすいです。特に注意して欲しいところは、ブラケットの周りやブラケットとワイヤーの接続部分や奥歯のバンドのあたりです。
時間はかかりますが矯正治療中は、歯1本1本、そして矯正装置の間1箇所1箇所をていねいに磨くようにしてください。
食べ物
ガムやおもち、キャラメルのような粘着性のある食べ物は矯正装置にくっついてしまいます。しかも、取り除くのも困難です。 くっつきやすい食べ物は避けるようにしてください。
痛みが生じることもある
歯を動かすとき、歯の周りに炎症が起こるので、痛みを感じることがあります。多くの場合、数日で慣れてくるので心配ありません。
治療を受けられない方
次のような方は、表側矯正を受けることはできません。
虫歯や歯周病の方
表側矯正を受けると、歯磨きが難しくなります。
虫歯や歯周病が悪化する可能性が高くなりますし、ブラケットを歯に接着することも難しくなります。
虫歯や歯周病が認められる方は、矯正治療の前に虫歯や歯周病を治しておく必要があります。
小さなお子さん
表側矯正は、原則的に第一大臼歯(6歳臼歯)の歯根が完成した方を対象としています。
第一大臼歯の歯根ができるのは9〜10歳ごろなので、それ以降でないと表側矯正は受けられません。
治療について
表側矯正は、歯の表側にブラケットとワイヤーをつける矯正治療です。
矯正治療の基本とも言えるオーソドックスな治療法です。
適応症は広く、ほぼすべての歯列不正の治療に対応しています。
顎矯正手術と組み合わせ、顎変形症の治療にも使われます。
矯正装置が表側につくので目立ちやすい上、食べ物が挟まりやすい、歯磨きがしにくいなどの難点もあります。
リスク・副作用
表側矯正には次のようなリスクがあります。
歯の痛み
歯を動かすとき、歯に痛みを感じることがあります。
歯の移動に伴う痛みは、数日で慣れてくることがほとんどなので、それほど心配する必要はありません。
口内炎
矯正装置が唇や頬などにあたり、傷つけることがあります。
矯正装置が口内炎を引き起こす場合は、ワックスをお渡ししますので、矯正装置にそのワックスをつけていただくと、傷つきにくくなります。
歯磨きがしにくい
表側矯正の矯正装置の形はとても複雑です。
食べ物が引っかかりやすいだけでなく、歯磨きも難しいです。
歯磨きがしっかりできていないと虫歯の原因になりますが、多くの方は治療を始めてからしばらく経つと慣れてきれいに歯磨きができるようになります。
治療の流れ
表側矯正の治療の流れを簡単に説明します。
-
- 1問診
- 最初は、問診です。
歯並びのどのようなところが気になっているのかをお聞きします。
同時に、現在治療中の病気の有無、飲んでいる薬の有無、今までかかったことのある病気の有無、
薬や食べ物へのアレルギーの有無などもお尋ねします。
-
- 2検査
- 表側矯正の術前検査としては、まず歯型をとって歯の石膏模型を作ります。
歯並びや噛み合わせ、お顔、笑顔の写真を撮影します。
レントゲン写真も撮影し、歯や骨格の状態を調べます。
-
- 3診断と治療方針の決定
- 検査結果から、歯列不正のタイプが診断できれば、治療方針と治療計画を提案します。
当院の治療方針に同意をいただければ、治療開始です。
-
- 4矯正装置の装着
- まず、奥歯と奥歯の間にゴムを嵌め込み、奥歯と奥歯の間に隙間を作ります。
隙間ができたら、奥歯にバンドをつけます。
そして、残りの歯の表面に専用の接着剤を使ってブラケットを貼りつけます。
すべてのブラケットがつけられたら、アーチワイヤーをつけます。
-
- 5定期的な矯正装置の調整
- 1ヶ月おきくらいのペースで、アーチワイヤーの交換など、矯正装置の調整を行います。
-
- 6矯正装置の撤去
- 歯並びが計画通りに整えられたら、矯正装置を取り除きます。
-
- 7保定
- きれいになった歯並びが後戻りするのを防ぐために、保定という処置に移ります。
治療後の注意点
表側矯正の治療後の注意点は以下のとおりです。

リテーナーを使う
矯正治療後、歯並びが元の状態に戻ろうとすることを後戻りといます。
後戻りは、表側矯正でも起こります。後戻りを防ぐにはリテーナーという後戻り防止用の矯正装置を使う必要があります。リテーナーの使用期間は個人差がありますが、矯正治療と同じくらいの期間が多いです。
指示された期間、リテーナーを正しく使うようにしてください。

定期的な歯科受診を忘れない
矯正治療中ほどではありませんが、矯正治療後も一定の間隔で歯科医院で治療後の経過観察を受ける必要があります。
定期的な歯科受診を忘れないようにしましょう。
よくある質問
表側矯正について、よくある質問のいくつかをご紹介します。
健康保険は使えますか?
顎変形症の矯正治療は、保険診療の適応を受けていますが、それ以外の一般的な歯列不正は保険診療の対象外ですので、自費診療です。
顎変形症の手術もしてもらえますか?
顎変形症の顎矯正手術は、全身麻酔の手術ですので入院が必要です。
大きな病院の口腔外科で受けていただくことになります。
ブラケットが取れることはありますか?
矯正治療は2〜3年かかります。
その間、ブラケットが取れることもあります。
ブラケットが取れたら矯正力が歯に伝わらなくなります。
取れたブラケットを付け直さなければなりませんので、早めにご連絡ください。
費用
表側からの治療費は、50〜100万円くらいです。
もし、目立ちにくいセラミックのブラケットを使うと、110万円ほどと、さらに上がります。
医師からのコメント
表側は、ほぼすべての歯列不正の治療に用いることができるなど、適応症の広さが利点です。
他の治療法と比べて、治療費を低く抑えられるのも表側からの方法の利点といえます。
反面、見た目が目立つ、食べ物が挟まりやすい、歯磨きが難しいなどの難点もあります。
ご質問のある方、ご相談のある方は、当院にぜひお越しください。
当院の唇側矯正の症例
症例1.出っ歯(上顎前突)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
20歳 女性
- 主訴
八重歯と出っ歯と正中のズレが気になる。
- 症状
叢生、上顎前突、正中の偏位がある。
- 治療期間
2年0ヶ月
- 治療費
93.5万円(税込み)
- 治療詳細
抜歯症例。唇側からの装置を使用。Nance's Holding Arch使用。
- 治療回数
24回
- 抜歯部位
上顎の左右の第一小臼歯計2本
症例2.デコボコ(叢生)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
25歳 女性
- 主訴
前歯の凸凹と口元の突出感が気になる。
- 症状
叢生、歯列弓の狭窄、下顎骨の扁位を伴う上顎前突。
- 治療期間
2年10ヶ月
- 治療費
110万円(税込み)
- 治療詳細
抜歯症例。QH、BHと全顎のマルチブラケット装置使用。歯の色をした白いセラミック製のブラケット装置と白いエステティックワイヤーを使用した唇側からの装置を使用しました。
- 治療回数
34回
- 抜歯部位
上顎の左右第一小臼歯と下顎の左右第二小臼歯計4本
症例3.デコボコ(叢生・非抜歯症例)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
30歳 男性
- 主訴
前歯の凸凹と左下の前歯が出てきて受け口っぽくなったきた。
- 症状
叢生、下顎前突。
- 治療期間
1年2ヶ月
- 治療費
95.7万円(税込み)
- 治療詳細
非抜歯症例。
全顎マルチブラケット装置。歯の色をした白いセラミック製のブラケット装置と白いエステティックワイヤーを使用した唇側からの装置を使用した。
- 治療回数
14回
- 抜歯部位
無し 計0本
症例4.受け口(下顎前突)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
20歳 女性
- 主訴
上下の前歯のでこぼこと受け口が気になる。
- 症状
叢生、下顎骨の左側偏位、開咬を伴う下顎前突。
- 治療期間
1年3ヶ月
- 治療費
88万円(税込み)
- 治療詳細
歯の色をした白いセラミック製のブラケット装置と白いエステティックワイヤーを使用した唇側からの装置。抜歯症例。
- 治療回数
15回
- 抜歯部位
上顎右側犬歯と上顎左側第一小臼歯と下顎左右第一小臼歯計4本
症例5.前歯が噛み合わない(開咬)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
21歳 女性
- 主訴
前歯が噛み合わないのが気になる。
- 症状
上顎の正中がずれている。下顎骨が骨格性に左側に偏位している。口呼吸と舌癖が認められる。叢生と下顎前突傾向のある開咬。
- 治療期間
2年0ヶ月
- 治療費
88万円(税込み)
- 治療詳細
歯の色をした白いセラミック製のブラケット装置と白いエステティックワイヤーを使用した唇側からの装置。抜歯症例。QH(クォードヘリックス)とTAD(アンカースクリュー)を使用した。
- 治療回数
24回
- 抜歯部位
上顎の左右第一小臼歯と下顎の左右第二小臼歯計4本
症例6.前歯が噛み合わない(開咬)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
27歳 女性
- 主訴
前歯の凸凹が気になる。
- 症状
叢生、開咬を伴う上下顎前突。舌癖がある。歯列弓の狭窄が認められる。右下側切歯の先天欠如。正中の偏移が認められた。
- 治療期間
1年10ヶ月
- 治療費
137.5万円(税込み)
- 治療詳細
上顎は舌側からの方法(リンガルアプライアンス)と下顎は歯の色をした白いセラミック製のブラケット装置と白いエステティックワイヤーを使用した唇側からの装置を使用した。
歯列の狭窄の改善のためQHを使用し、開咬と上顎の前突の改善のためTADを使用した。
舌癖の改善と後戻りの防止のためMFTを同時に行った。
- 治療回数
22回
- 抜歯部位
上顎左右第一小臼歯と左側第一小臼歯 計3本
症例7.すきっ歯(空隙歯列)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
24歳 男性
- 主訴
上下の前歯のすきっ歯が気になる。
- 症状
上下顎とも空隙歯列(スペースドアーチ)。
- 治療期間
5ヶ月
- 治療費
51.7万円(税込み)
- 治療詳細
上下顎 マウスピース型矯正装置治療。非抜歯症例。
- 治療回数
5回
- 抜歯部位
無し0本
症例8.すきっ歯(空隙歯列)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
28歳 男性
- 主訴
出っ歯と隙間が気になる。
- 症状
叢生、空隙歯列、過蓋咬合、正中の偏位がある。舌癖がある。
- 治療期間
1年4ヶ月
- 治療費
126.5万円(税込み)
- 治療詳細
非抜歯症例。
上顎は舌側からの方法(リンガルアプライアンス)と下顎は歯の色をした白いセラミック製のブラケット装置と白いエステティックワイヤーを使用した唇側からの装置を使用した。
舌癖の改善と後戻りの防止のためMFTを同時に行った。
- 治療回数
16回
- 抜歯部位
抜歯なし 0本
症例9.歯茎が目立つ(ガミースマイル)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
32歳 女性
- 主訴
口元が閉じにくい、噛み合わせが深い(Deep Bite)とガミースマイルが気になる。
- 症状
過蓋咬合、上顎前突。下顎歯列が狭窄し奥歯は鋏状咬合(シザースバイト)になっている。
- 治療期間
3年6ヶ月(動的治療期間)
- 治療費
121万円(税込み)
- 治療詳細
歯の色をした白いセラミック製のブラケット装置と白いエステティックワイヤーを使用した唇側からの装置を使用しました。BHにて下顎歯列の側方拡大をし鋏状咬合の改善をしました。TADにてガミースマイルの改善をしました。抜歯症例。
- 治療回数
24回
- 抜歯部位
上顎左右第一小臼歯計2本
症例10.口もとが出ている(上下顎前突)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
26歳 女性
- 主訴
前歯の凸凹が気になる。
- 症状
叢生を伴う上下顎前突。舌癖が認められたため、MFT(口腔筋機能療法)を行った。
- 治療期間
2年0ヶ月
- 治療費
110万円(税込み)
- 治療詳細
上下マルチブラケット装置(セラミック製のブラケットと白いエステティックワイヤーを使用した装置)、パラタルバー使用。抜歯症例。
- 治療回数
16回
- 抜歯部位
上下左右第一小臼歯 計4本
症例11.受け口(下顎前突)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
15歳 女性
- 主訴
前歯の凸凹と受け口が気になる。
- 症状
骨格性の下顎前突、骨格的な下顎骨の右側偏位、上顎骨の狭窄、叢生、口呼吸と低位舌・舌癖を伴う開咬。
- 動的治療期間
2年6ヶ月
- 治療費
110万円(税込み)
- 治療詳細
舌癖の改善のためMFTを併用しながら、QHとLAと歯の色をした白いセラミック製のブラケット装置で治療を行いました。抜歯症例。
- 治療回数
30回
- 抜歯部位
下顎左右第一小臼歯 計2本
症例12.デコボコ(叢生・非抜歯症例)
- 治療前
- 治療後
- 患者さま情報
31歳 男性
- 主訴
前歯のでこぼこと受け口になっているところが気になる。
- 症状
下顎前突傾向のある叢生。クロスバイト(交叉咬合)。
- 治療期間
1年0ヶ月(動的治療期間)
- 治療費
88万円(税込み)
- 治療詳細
上下顎マルチブラケット装置 セラミック製ブラケットと白いエステティックワイヤー使用。非抜歯症例。
- 治療回数
12回
- 抜歯部位
無し 0本
治療におけるリスク・副作用
- ※歯を移動させる時、違和感や痛みが数日~1週間ほど出ます。感じ方には個人差があります。
- ※歯が移動する速さには個人差があります。早く移動する人もいればゆっくりな人もいます。
- ※矯正装置が装着されるといつもより歯磨きが難しくなります。
- ※毎日、丁寧に矯正装置の清掃をする必要があります。
- ※清掃不十分な場合、虫歯や歯周疾患に罹患することがあります。多数の虫歯や歯周病の進行が認められた場合、治療をして中断・中止することがあります。
- ※歯が移動するとき(個人差がありますが)不可避的に歯の根が短くなることがあります(歯根吸収)。
- ※治療中あるいは治療後に顎の関節に何らかの症状があらわれることがあります。
- ※著しい叢生部分や歯肉炎や歯周病に罹患した部分、歯牙の欠損がある部分は歯肉退縮することがあります。
- ※動的治療が終了した後は、保定装置を使用する必要があります。指示通り使用できない場合は後戻りや予想のできない歯牙移動が起こることがあります。
ご相談事例
初めまして。 マウスピースでの矯正を考えています。私は上下とも出っ歯なのですがそれでも施術は可能でしょうか?
骨切りで治すことも考えたのですが、ダウンタイムを考えると戸惑ってしまいました。
また、セラミックで神経を抜くのにもやはり抵抗があります。 食べ物を食べるときは外すとどの歯科HPを見ても書いてありますが、飲み物も同様ですか?
タバコは吸っても大丈夫なのでしょうか?仕事が接客業なのでなるべく目立たず短期で…と言うのが理想です。
こんな我儘では厳しいですか?一概にどのくらいの期間がかかるかは分からないと思いますが、平均どのくらいの期間装着してお幾らくらいかかるのでしょうか? また、そちらでカウンセリングをさせていただいた場合は、最短何日後くらいから開始できますか?
いくつも質問すみませんが、お手隙の時に返信よろしくお願いします。
院長の宮島桜です。
ご相談ありがとうございます。早速お答えさせていただきます。
マウスピースをご希望ですね。装着時間と費用についてのご質問ですね。
費用は症状によって幅がございますが、上下顎で50~60万円(TAX別)です。 装着時間は20時間以上をおススメしております。 できるだけ飲食では外してもらっておりますが、患者さまの生活スタイルを相談させていただいて決めることもあります。喫煙は可能です。
上下顎前突でお悩みですね。 口元の積極的な改善を希望する場合、マルチブラケット装置をおススメいたします。
見た目を気にする場合は、裏側からの見えないリンガルをおススメいたします。見た目が分からなく人に気付かれず治療が終わります。
その効果や期間は、表側と変わらない、もしくはそれ以上の効果を得られる最新装置を使用しています。
私のクリニックで一番人気の方法です。無料カウンセリングも行っておりますので、ご予約可能です。ご遠慮なくご連絡ください。
無料相談の節はご丁寧に説明下さり誠にありがとうございました。
大変好印象で、ぜひ治療をお願いしたいと予約のメールを先程送らせて頂きました。
しかし今まで相談に行った全ての医院で表を勧められてきたので本当にハーフリンガルで良いのか直前になって不安になってしまいました。
正直表からの方がよいと思いましたか?私の希望なしで、実際はどう思われたか聞かせて頂ければ幸いです。
度々の相談で大変申し訳ないのですが、何卒よろしくお願いいたします。
こんにちは。院長 宮島桜です。
メール相談ありがとうございます。お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
結婚式を控えていらっしゃるので、装置が気にならないコンビネーション治療(ハーフリンガル)か上下の裏側からの治療が適した方法で良いと思います。 私にとっては表側も裏側からも変わりありません。
満足できる結果になるように一緒に頑張りましょう。 次回、精密検査のご予約をお取りいただきありがとうございます。
この日に、歯並びで気になっているところ、どのように治ったら嬉しいか、等、詳しくお聞かせください。
精密検査の結果のときに、利点欠点など詳しくお話しできると思います。
私は受け口で、上の歯もがたがたしています。矯正したいんですが、中学校の吹奏楽部でトロンボーンをやっています。
矯正したらアンブシュアも変わってしまいますよね。第一、治療中にトロンボーンは吹けるんでしょうか?吹けるとしても吹きにくいですか?
高い音が出にくくなったりしますか?トロンボーンが吹けないのは嫌です。受け口の場合、費用はどのくらいかかりますか?
あと、期間はどのくらいですか?教えてください!!
こんにちは。院長の宮島桜です。
受け口が気になるというお悩みですね。吹奏楽をしているということですね。
装置が付くと、はじめのころは少々慣れるまで時間がかかることもありますが、(プロの方は細かい音を出すのに少々慣れるのにじかんがかかるかもしれませんが、)大体の患者さんは1~2カ月すると慣れてくると思います。
吹奏楽をしている患者さんも多くいらっしゃいます。発表会などの直前をさけて装置を装着すれば大丈夫だと思います。
費用は一般的に、表側からの場合、50~100万円くらいかかります。方法や症状によっても費用は異なります。
費用やお支払方法はクリニックによっても異なりますので、直接お問い合わせください。
当院では、25~130万円(税別)です。期間については、一般的には、1~3年くらいかかります。受け口だからみんな同じ期間で終わるわけではありません。
症状には個人差があるため、精密検査をして治療方法やその期間、付加装置の種類やその試用期間などを調べる必要があります。
成長期前の場合、成長を利用した方法もあるので、早めの開始をお勧めいたします。またのメール相談をお待ちしております。
私は10年ほどトランペットを吹いています。歯並びが悪いので治したいのですが、友達も矯正していたのですが、音が出なくなったと言っていました。
私は楽器を吹きながら動きもするので、表にあると、ぶつかった時とかに怪我するかもよ・・・と言われ、悩んでいます。
また、全国大会にもでるため、音が出なくなるというのは凄くこまるので、どうしたらよいのかと悩んでいます。
裏からすればマウスピースが唇の裏にあたらないのでよいのでしょうか?長くなってしまいすみませんがよろしくお願い致します。
こんにちは。院長の宮島桜です。
トランペットに矯正があたえる影響についてのご心配ですね。治療中の患者さんの中には吹奏楽をされている方が意外と多いです。
初めて器具が歯に装着されると、裏側からの装着・表側からの装着にかかわらず、楽器を吹かない人でも慣れるまで唇や舌の感じに違和感があります。
プロの場合、繊細な音の違いを出すのは非常に難しいと思います。私は楽器を吹かないので患者さんの感想ですが、参考になればと思います。
サックスを吹いている方は、歯で強くくわえるため、少し噛んで吹くのに時間がかかったそうです。
フルートの方は唇の繊細な感じに慣れるまで少々時間がかかったそうです。トランペットの方のしばらくして慣れたとおっしゃっていました。
患者さんにもよりますが、いつものようになるには1週間~1カ月くらいかかるみたいです。
私のクリニックでは、発表会などの大きな大会の直前を避けるなど、装置の装着を少しずつ増やすなどの工夫をしています。
八重歯で悩んでいて矯正をしたいのですが、費用と期間はどのくらいかかりますか!?あと八重歯の矯正でも器具を見られないように治療できますか?
こんにちは。院長の宮島桜です。八重歯が気になるというお悩みですね。
費用についてのご質問ですね。当院では、検査診断料と治療費用とリテーナー代金を含めて、合計で95万円です(メタルブラケット使用の場合)。
費用はトータルフィーになっているため、途中で増えることがないので明確で安心です。もちろん分割可能です。
カードやローンの使用も可能です。症状によって個人差がありますが、期間は1~3年くらいです。見えない方法をご希望ですね。
当院では、見えない裏側からの方法がとても人気でおススメです。
細かい歯の移動や、全体的なかみ合わせを考慮した方法ですので安心です。裏側からの治療は、表側からの方法に比べてやや高額になります。
当院では合計で130万円です。またのメール相談をお待ちしております。
こんにちは。私は上前歯が一本飛び出して隣の前歯が奥に入ってしまっています。今も押されている感じがします。
奥歯の親知らずが生えきっていないです。治療するには抜歯も含め期間と料金はどのくらいしますでしょうか?
こんにちは。院長の宮島桜です。上顎の前歯の凸凹が気になるというお悩みですね。
抜歯をするかしないかは、精密検査をして決定します。一般的な期間は、1~3年くらいです。
当院では、軽度であれば取り外し式の透明なアライナー装置で可能です。適応症例が限られてきます。
その他、当医院で人気の方法は、裏側からの見えない治療方法です。その次は、白いセラミック製装置と白いワイヤーを使用した目立たない表側からの方法が人気です。当医院での費用は、30~130万円です。装置の種類によって異なります。
無利息の分割方法もございます。当院では、無料カウンセリングも行っております。お口の中を拝見して、患者さまの大体の期間・費用、装置の種類などご説明が可能です。遠慮なくお越しください。
歯並びがすごく悪くて上の前歯の両端が後ろに生えて二重の状態です。でもお金がないので後ろの歯を両端とも抜こうかなと考えてます。
どうしたらいいでしょうか? 前歯が凸凹な場合、費用はいくらかかりますか?
こんにちは。院長の宮島桜です。メール相談、ありがとうございます。
前歯の凸凹が気になるというお悩みですね。当たり前ですが、前歯を抜いてしまうと、二度と生えてきません。
良いかみ合わせにするために適した部分の抜歯は必要になるかもしれませんが、健康な前歯の抜歯はおススメできません。
14歳ということですと、平均寿命を考えても約70年間、歯を健康に保ちたいですね。将来のためにも、おススメしたいです。
凸凹が気になるというお悩みですね。料金についてのご質問ですね。一般的には、50~150万円くらいかかります。
費用やお支払方法はクリニックによって異なります。方法を決めるためには、精密検査が必要です。専門のクリニックでの受診をおススメいたします。当院では、トータルフィーになっております。毎回処置料も含んだ合計料金になっておりますので明確です。
装置の種類や方法によって費用が異なります。無利息の分割方法やデンタルローンのご用意もございます。
軽度な症例にはクリアアライナーという装置のご用意もございます。片顎で25~30万円です。
上下顎で50~60万円です。凸凹が多い場合には、全体的な治療をおススメいたします。
その場合、マルチブラケット装置を使用する方法をおススメいたします。
表側の治療や裏側からの見えない治療法をお選びいただけます。合計で100~130万円かかります。またのメール相談をお待ちしております。
表側からの装置で上顎前突が強調され、唇が完全に閉じられず、間から歯が見えるので困っています。
痛みは鈍痛がするぐらいで問題がないのですが、表側からの装置によって上顎前突が強調され、かつ、唇が完全に閉じられず、間から歯が見えるので困っています。この症状は時の経過とともに治まってくるのでしょうか?
裏側からの治療への変更なども頭をよぎります。先生のご意見をお願いいたします。
こんにちは。院長の宮島桜です。装置に当たって唇が閉じにくくなっているためだと思います。慣れるまで約1~2週間ほどかかるかもしれません。もし、様子を見ても気になるようでしたら、裏側からの装置も検討可能です。またご心配でしたら遠慮なくご連絡ください。
はじめまして。私は八重歯もあり、上下ともにガタガタでずっとコンプレックスでした。コンビネーション(?)がいいかなと思うのですが、表記されていた価格は最大ですか?あれ以上かかるということはありませんか?それとローンはありますか?あるのでしたら詳しく教えていただきたいです。
こんにちは。院長の宮島桜です。メール相談ありがとうございます。
八重歯や凸凹が気になるということですね。料金についてのご相談ですね。当院では、無料相談を行っております。この時、大体の進め方や期間についてお話が可能です。
ご希望になる場合は精密検査が必要です。精密検査+分析+診断+検査結果報告(カウンセリング)を含めた料金が、5万円+消費税(5%)=5万2500円かかります。検査結果を聞いていただいてから、実際の方法が決まります。
コンビネーション治療(上顎が裏側からの見えない装置+下顎はセラミック製の白い表側からの装置)の料金は、115万円+消費税(5%)=120万7500円になります。当院では保定床(リテーナー)の代金と毎回処置料も含まれた費用になるので、これ以上はかかりません。
毎回いらっしゃるたびにお支払いする処置料がないということです。期間や回数が伸びても、費用は変わらないということです。最近ではTAD(マイクロインプラントとも言われています)という付加装置を使用することも少なくありません。
一本5万円+消費税(5%)=5万2500円かかることもあります。精密検査の結果報告の際、使用する必要があるのか、ないのか、などについてご説明いたします。お支払方法は無利息で分割可能です。
支払時期や回数についてご遠慮なくご相談ください。開始する際に一回目をご入金していただいております。
もちろんカードの使用も可能です。デンタルローンの使用も可能です。(事前審査が必要になります。)一部分をローンを使用している患者さまもいらっしゃいます。
どのお支払方法であっても、「日本矯正歯科学会認定医による治療」の場合、医療費控除の対称になります。
母親(60歳)の代理でメールしています。歯が抜けたのを放置していた結果、出歯になってしまいました(10年ぐらい?)。
矯正をしたいとは考えていますが、費用が一番ネックです。以下教えてください。
1)見えない治療と見える治療どちらが安いのでしょうか。
2)マウスピースは常時装着しているのでしょうか?
3)それぞれ最低必要な費用を教えていただけますでしょうか。
4)どの程度の頻度で通院するものでしょうか。
5)費用はローンなどありますでしょうか。費用の欄を拝見しましたがよくわかりません・・
6)一般的に必要な年数というのはありますでしょうか。
以前、歯を抜くといわれたそうですが、抜かずにもできるということでよいのでしょうか。
以上、宜しくお願いいたします。
こんにちは。院長の宮島桜です。出っ歯でお悩みですね。
費用についてのご相談ですね。一般的なのは、表側からの方法です。
見えない方法というのは、当医院では、裏側からのことをさします。クリニックによっては行っていません。
表側からと方法が少し異なります。
1)一般的に、裏側からのほうが高額です。マウスピースに関してのご相談ですね。当医院では、クリアアライナーという方法を行っております。
2)使用時間は、平均22時間以上をおススメしております。着脱式なので、使用しなければ歯は全く移動しません。一日中使用ができる方のみ可能な方法です。また、症状によって適さない方もいらっしゃいます。費用についてのご質問ですね。
3)当院では、無料相談も行っております。この時、口の中を拝見して、大体の期間、かかる費用やお支払方法についてご説明をしております。当医院では、精密検査+分析+診断+診断結果の報告、カウンセリングまでに、5万円(税別)かかります。費用は合計で50~130万円(税別)です。装置の種類や方法によって費用が異なります。当医院では、毎回処置料やリテーナーやその他の装置代も含んだ費用になっているため、毎回の処置料は0円です。
5)お支払方法は、窓口での現金のお支払方法のほか、カード、デンタルローン、無利息の分割方法などをお選びいただけます。
6)期間についてのご質問ですね。一般的には、動的治療に約1~3年程度かかります。症状によって変わります。
4)通院の頻度は、動的治療の間は、約1カ月に一回程度の通院です。保定観察期間の間は、年に数回必要です。
7)抜歯・非抜歯についてのご質問ですね。精密検査をして、分析をする必要があります。もちろん、見てすぐわかるケースもあります。抜歯・非抜歯の分析結果をお話しした後、決定することも可能です。またのメール相談をお待ちしております。無料カウンセリングも遠慮なくいらしてください。もう少し詳しいお話ができると思います。
非抜歯で矯正しています。どうしても出っ歯に見えるのですが、通っている所の歯医者は出っ歯ではないと言います。
でも「麺類を食べる時は顎を前に出して食べる感じで」と言われ、歯並びが良い人はそんなことしないのでは?と不安です。
前歯で噛み切ろうとする時顎を出すのは普通ですか?どのくらいから出っ歯になるのでしょうか?今上の歯が下の歯のブラケットに多いかぶさり、さらにまだ出ています。やり直すことになるのなら早いうちが良いですか?
こんにちは。院長の宮島桜です。出っ歯が気になるということですね。
ブラケット装置が表側についていると分かりずらいかもしれませんが、奥歯でかんだ時、唇が安静時でも軽く閉じられる状態であれば、前歯の位置は出ていないと思いますよ。
上と下のギャップはどの様な予定で治すのか、担当医に伺うといいと思います。良いかみ合わせの場合、奥歯でかんだ時の上と下の歯の位置は、出ている分も・重なっている分も両方とも2~3mm位が平均です。またのメール相談をお待ちしております。