最終更新日2025.4.28(公開日:2025.4.28)
監修者:日本矯正歯科学会認定医 院長 宮島 桜

口元が前に出ている「口ゴボ」でお悩みではありませんか?
多くの方が気にされるこの悩みは、実は適切な矯正治療で改善できます。
この記事では、口ゴボ矯正の様々な治療法、費用、期間から選ぶためのポイントまで詳しく解説します。
理想の横顔を手に入れるための第一歩として、ぜひご参考ください。
口ゴボとは?原因と影響
口ゴボとは、上顎または下顎が前方に突出している状態を表す言葉です。医学的には「上顎前突」や「下顎前突」と呼ばれ、顔の横顔ラインに大きく影響します。
口ゴボの種類
1. 上顎前突(出っ歯)
- ・上の前歯が前に突出している状態
- ・口を閉じた際に上唇が突出して見える
- ・日本人に最も多いタイプの歯列不正
2. 下顎前突(受け口)
- ・下顎が上顎より前に出ている状態
- ・いわゆる「しゃくれ」と呼ばれる顔貌
- ・噛み合わせに大きな影響がある
3. 上下顎前突
- ・上顎も下顎も前に突出している状態
- ・口元全体が突出して見える
口ゴボの主な原因
口ゴボは先天的要因と後天的要因の両方が関係します:
遺伝的要因
- ・顎の大きさや形は遺伝的影響を受けることが多い
- ・家族に同様の特徴がある場合は遺伝的要因の可能性が高い
発育・成長期の習慣
- ・指しゃぶり
- ・舌の位置の癖(舌突出癖など)
- ・口呼吸
- ・うつぶせ寝
不適切な歯並び
- ・歯の大きさと顎のサイズのアンバランス
- ・永久歯の萌出順序の異常
- ・乳歯の早期喪失
口ゴボがもたらす影響
口ゴボは見た目の問題だけでなく、以下のような機能的な問題も引き起こす可能性があります:
審美的な問題
- ・口元のバランスの崩れ
- ・横顔ラインの不調和
- ・自信の喪失やコンプレックス
機能的な問題
- ・前歯での咀嚼困難
- ・発音障害(特に「さ行」「た行」など)
- ・口呼吸の助長
- ・顎関節症のリスク増加
口腔衛生の問題
- ・歯磨きの難しさによる虫歯・歯周病リスクの増加
- ・前歯の損傷リスク増加
これらの問題を改善するために、適切な口ゴボ矯正治療が重要となります。
口ゴボ矯正の主な治療法
口ゴボを改善するための矯正治療には様々な方法があり、症状の程度や年齢、ライフスタイルなどによって最適な治療法が異なります。主な治療法を紹介します。
1. ブラケット矯正(表側矯正)
最も一般的な矯正治療法で、歯の表側に装置を取り付けて歯を動かします。
特徴
- ・様々な症例に対応できる高い治療効果
- ・複雑な歯の移動にも対応可能
- ・比較的コストが抑えられる
タイプ
- ・メタルブラケット: 従来の金属製ブラケット
- ・セラミックブラケット: 歯に近い色で目立ちにくい
- ・クリアブラケット: 透明感があり審美性に優れる
2. 裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側(舌側)に装置を取り付ける方法で、外から見えないのが特徴です。
特徴
- ・矯正装置が外から見えない
- ・表側矯正と同等の治療効果
- ・舌癖の改善にも効果的
- ・オーダーメイドの装置を使用
適応症例
- ・見た目を重視する方
- ・社会人や人前に出る機会の多い方
- ・上顎前突(出っ歯)の方
3. マウスピース型矯正
透明なマウスピースを使用する取り外し可能な矯正方法です。
特徴
- ・透明で目立ちにくい
- ・取り外し可能で食事や歯磨きが楽
- ・装置による口腔内の傷や違和感が少ない
- ・定期的に新しいマウスピースに交換
適応症例
- ・軽度〜中等度の口ゴボ
- ・審美性を重視する方
- ・装置の管理が自分でできる方
4. 小児矯正(interceptive orthodontics)
成長期の子どもに対して行う早期矯正治療です。
特徴
- ・顎の成長を利用して口ゴボを改善
- ・取り外し式の装置が多い
- ・将来の複雑な治療を回避できる可能性
適応症例
- ・7〜10歳頃の成長期のお子様
- ・遺伝的な要因による顎のずれがある場合
- ・口呼吸や舌癖がある場合
5. 外科的矯正治療(顎矯正手術)
重度の骨格性の口ゴボに対して、矯正装置と外科手術を組み合わせる治療法です。
特徴
- ・骨格そのものを改善できる
- ・矯正装置との併用が必要
- ・入院と回復期間が必要
- ・大幅な改善が期待できる
適応症例
- ・重度の骨格性の上顎前突や下顎前突
- ・成人で矯正装置のみでは改善が難しい場合
- ・機能的な問題が大きい場合
治療法の選び方と適応症例
最適な口ゴボ矯正治療法を選ぶためのポイントと、各治療法に適した症例を紹介します。
治療法選択の主なポイント
口ゴボの程度と原因
- ・軽度・中等度・重度のどのレベルか
- ・歯性か骨格性か、あるいは両方か
- ・舌癖や口呼吸などの機能的な問題があるか
年齢
- ・成長期の子どもか成人か
- ・顎の成長を利用できるかどうか
審美的な要望
- ・治療中の見た目をどの程度重視するか
- ・矯正装置が見えても気にならないか
ライフスタイルと自己管理能力
- ・定期的な通院が可能か
- ・装置の管理や口腔衛生の維持が適切にできるか
- ・職業や社会的環境への配慮が必要か
予算
- ・治療にかけられる費用の目安
- ・医療費控除や分割払いの利用
症例別の推奨治療法
軽度の上顎前突(出っ歯)
- ・マウスピース型矯正
- ・セラミックブラケット
- ・裏側矯正
中等度〜重度の上顎前突
- ・表側ブラケット矯正
- ・裏側矯正
- ・小児期であれば機能的矯正装置
軽度の下顎前突(受け口)
- ・成長期であれば機能的矯正装置
- ・マウスピース型矯正(軽症の場合)
- ・ブラケット矯正
中等度〜重度の下顎前突
- ・成長期であれば機能的矯正装置と表側ブラケット
- ・成人では外科的矯正治療が必要な場合も
上下顎前突
- ・表側ブラケット矯正
- ・裏側矯正
- ・重度の場合は外科的矯正治療
当院では、初回のカウンセリングと検査で口ゴボの状態を正確に診断し、一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。
口ゴボ矯正の費用比較
口ゴボ矯正の費用は治療法や症状の程度、治療期間によって異なります。一般的な費用の目安をご紹介します。
治療法別の費用目安
表側ブラケット矯正
- ・メタルブラケット: 50〜80万円
- ・セラミックブラケット: 60〜90万円
- ・クリアブラケット: 65〜95万円
裏側矯正(舌側矯正)
- ・全顎(上下顎): 80〜120万円
- ・部分矯正(前歯のみ): 50〜80万円
マウスピース型矯正
- ・軽度: 50〜70万円
- ・中等度: 70〜100万円
- ・包括的治療: 80〜130万円
小児矯正
- ・第一期(早期)治療: 30〜50万円
- ・第二期(本格)治療: 50〜80万円
外科的矯正治療
- ・矯正治療: 50〜90万円
- ・手術費用: 30〜50万円(医療保険適用の場合あり)
- ・入院・検査費: 10〜20万円
費用に含まれる内容
一般的に矯正治療費には以下が含まれています:
- ・初診・検査料
- ・矯正装置の費用
- ・装置の調整料
- ・装置の除去料
- ・保定装置の費用(初回)
追加で発生する可能性のある費用
- ・虫歯や歯周病の治療費
- ・抜歯が必要な場合の費用
- ・保定装置の再作製費用
- ・装置破損時の修理費用
- ・CT撮影などの特殊検査費用
支払い方法とサポート
当院では患者様の負担を軽減するために、様々な支払いオプションをご用意しています:
分割払い
- ・初回30%、残りを月々均等払い
- ・治療期間に合わせた無理のない分割方法
医療ローン
- ・最長60回払いまで対応
- ・低金利で負担を軽減
デンタルクレジット
- ・専門の医療費用クレジットサービス
- ・審査が比較的容易
医療費控除
- ・確定申告による税金の還付
- ・年間の医療費が一定額を超えた場合に適用
初回のカウンセリングでは、治療内容だけでなく費用についても詳しくご説明いたします。お気軽にご相談ください。
治療期間と通院頻度
口ゴボ矯正の治療期間は、症状の程度や選択する治療法によって異なります。一般的な治療期間と通院頻度の目安をご説明します。
治療法別の平均治療期間
表側ブラケット矯正
- ・軽度の口ゴボ: 12〜18ヶ月
- ・中等度の口ゴボ: 18〜24ヶ月
- ・重度の口ゴボ: 24〜36ヶ月
裏側矯正(舌側矯正)
- ・軽度の口ゴボ: 16〜20ヶ月
- ・中等度の口ゴボ: 20〜30ヶ月
- ・重度の口ゴボ: 24〜36ヶ月
マウスピース型矯正
- ・軽度の口ゴボ: 9〜15ヶ月
- ・中等度の口ゴボ: 15〜24ヶ月
- ・包括的治療: 18〜30ヶ月
小児矯正
- ・第一期(早期)治療: 12〜18ヶ月
- ・間隔期(経過観察): 12〜24ヶ月
- ・第二期(本格)治療: 18〜24ヶ月
外科的矯正治療
- ・術前矯正: 12〜18ヶ月
- ・手術および入院: 約1週間
- ・術後矯正: 6〜12ヶ月
通院頻度
ブラケット矯正(表側・裏側)
- ・装置装着後: 1〜2週間後に確認
- ・定期調整: 4〜6週間に1回
- ・治療後期: 6〜8週間に1回
マウスピース型矯正
- ・マウスピース交換: 2週間ごと(自宅で交換)
- ・定期確認: 6〜8週間に1回
小児矯正
- ・装置調整: 4〜8週間に1回
- ・経過観察: 3ヶ月に1回(間隔期)
外科的矯正治療
- ・術前: 4〜6週間に1回
- ・術後: 2〜4週間に1回(初期)
- ・術後安定期: 6〜8週間に1回
治療期間に影響する要因
1. 年齢
- ・若年層は組織の適応性が高く、歯の移動が早い傾向
- ・成人は骨密度が高く、やや時間がかかる場合も
2. 個人差
- ・歯の移動速度には個人差がある
- ・骨代謝や体質による影響
3. 治療への協力度
- ・装置の装着時間の遵守(マウスピース型)
- ・定期的な通院
- ・口腔衛生状態の維持
4. 症例の複雑さ
- ・単純な歯の傾斜か、複雑な回転・移動か
- ・抜歯を伴うかどうか
- ・顎の成長コントロールが必要か
治療開始前のカウンセリングで、あなたの症例に合わせた具体的な治療期間をご説明いたします。
矯正治療のメリット・デメリット
口ゴボ矯正を検討される際は、メリットとデメリットの両面を理解しておくことが重要です。
口ゴボ矯正のメリット
1. 審美的改善
- ・理想的な横顔ラインの獲得
- ・口元のバランス向上
- ・笑顔の印象改善
- ・自信の回復
2. 機能的改善
- ・咀嚼機能の向上
- ・発音の明瞭化
- ・口呼吸から鼻呼吸への改善
- ・顎関節症状の軽減や予防
3. 口腔衛生の向上
- ・歯並びが整うことで歯磨きが容易に
- ・虫歯や歯周病のリスク低減
- ・前歯の損傷リスク減少
4. 心理的メリット
- ・コンプレックスの解消
- ・社会的自信の向上
- ・人間関係の改善
- ・QOL(生活の質)向上
5. 将来のリスク軽減
- ・不均等な咬合力による歯の摩耗予防
- ・顎関節障害の予防
- ・歯の早期喪失リスクの低減
口ゴボ矯正のデメリット
1. 費用面
- ・比較的高額な治療費(50〜150万円程度)
- ・保険適用外(一部例外あり)
2. 治療期間
- ・1〜3年の長期治療
- ・定期的な通院の必要性
3. 治療中の不便さ
- ・装置による違和感や痛み(特に調整後)
- ・発音への一時的影響
- ・食事制限(装置によって異なる)
- ・口腔衛生管理の負担増加
4. リスクと副作用
- ・歯根吸収(歯の根が短くなる)のリスク
- ・歯の変色や脱灰のリスク(口腔衛生不良の場合)
- ・歯肉退縮の可能性
- ・治療後の後戻りリスク
5. 心理的負担
- ・治療中の見た目への懸念
- ・長期間にわたる自己管理の必要性
治療法別の比較
治療法 | 主なメリット | 主なデメリット |
---|---|---|
表側ブラケット |
・幅広い症例に対応 ・確実な治療効果 ・比較的費用が抑えられる |
・装置が目立つ ・口腔内の傷やすれ ・食事制限がある |
裏側矯正 |
・装置が見えない ・舌癖改善に効果的 ・頬や唇に傷がつかない |
・費用が高い ・発音への影響 ・慣れるのに時間がかかる |
マウスピース矯正 |
・透明で目立たない ・取り外し可能 ・口腔内の違和感が少ない |
・複雑な症例には不向き ・自己管理が重要 ・装着時間の遵守が必要 |
小児矯正 |
・顎の成長を利用 ・将来の複雑な治療回避 ・抜歯回避の可能性 |
・協力度が重要 ・第二期治療が必要な場合も ・成長予測の不確実性 |
外科的矯正 |
・重度の骨格不調和も改善 ・劇的な改善効果 ・短期間での大きな変化 |
・入院と手術のリスク ・回復期間が必要 ・費用が高い |
当院では、これらのメリット・デメリットを十分に考慮した上で、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。
治療の流れとアフターケア
口ゴボ矯正治療の一般的な流れとアフターケアについてご説明します。
治療前の準備
-
- 1初診・カウンセリング
- ・現在の状態や悩みのヒアリング
・口腔内の基本的な診査
・治療の可能性や選択肢の説明
-
- 2精密検査
- ・口腔内写真撮影
・レントゲン撮影(パノラマ、セファロ)
・必要に応じてCT撮影
・歯型の採取と模型作成
・顔貌分析
-
- 3診断と治療計画の立案
- ・検査結果に基づく詳細な診断
・患者様の希望を考慮した治療計画の作成
・治療期間、費用、予想される結果の説明
・インフォームドコンセント(十分な説明と同意)
-
- 4準備治療
- ・必要に応じた虫歯や歯周病の治療
・抜歯が必要な場合の処置
・口腔衛生指導
治療中の流れ
-
- 1矯正装置の装着
- ・選択した矯正装置の装着
・装置の使用方法や注意点の説明
・口腔衛生管理の指導
-
- 2調整期間
- ・定期的な通院(4〜8週間ごと)
・装置の調整による段階的な歯の移動
・口腔衛生状態の確認と指導
・治療経過の評価と必要に応じた計画の微調整
-
- 3装置の除去
- ・治療目標達成後、矯正装置の除去
・歯のクリーニングと研磨
保定期間とアフターケア
1. 保定装置の装着
- ・固定式保定装置(ワイヤーレティーナー)の装着
- ・可撤式保定装置(プレートタイプまたはマウスピースタイプ)の装着
- ・保定装置の使用方法と注意点の説明
2. 保定管理
- ・初期(3〜6ヶ月): 24時間装着(可撤式の場合)
- ・中期(6ヶ月〜1年): 就寝時を中心に装着
- ・長期(1年以降): 医師の指示に従って継続使用
3. 定期観察
- ・保定直後: 1ヶ月ごとの確認
- ・安定期: 3〜6ヶ月ごとの確認
- ・長期: 年1回の確認
治療後の注意点
1. 保定装置の適切な使用
- ・医師の指示通りに保定装置を装着
- ・保定装置の紛失や破損時は速やかに連絡
2. 良好な口腔衛生の維持
- ・定期的な歯科検診(3〜6ヶ月ごと)
- ・専門的なクリーニング
- ・日常的な丁寧な歯磨き
3. 歯ぎしり・食いしばり対策
- ・必要に応じてナイトガードの使用
- ・ストレス管理
当院では、治療終了後も継続的なサポートを行い、美しい歯並びと健康な口腔環境を長期的に維持できるようお手伝いいたします。
当院の口ゴボ矯正症例
当院で実際に治療を行った口ゴボ矯正の症例をご紹介します。様々な症例に対応した実績があり、患者様の状態に合わせた最適な治療をご提案いたします。
症例1: 上顎前突(出っ歯)
患者情報 | 24歳 女性 |
---|---|
主訴 | 前歯が出ていて口が閉じにくい |
診断 | 上顎前突、叢生を伴う |
治療法 | 裏側矯正(舌側矯正) |
治療期間 | 1年10ヶ月 |
抜歯 | 上顎左右第一小臼歯 |
治療結果 | 上顎の前突が改善され、自然な口元のラインを獲得。横顔のバランスが大幅に向上し、自信を持って笑えるようになった。舌癖も自然と改善された。 |
患者様の声 | 「以前は写真を撮る時に口元を隠していましたが、今は自信を持って笑えるようになりました。装置が見えなかったので、治療中も人との会話に自信が持てました。」 |
症例2: 下顎前突(受け口)
患者情報 | 35歳 男性 |
---|---|
主訴 | 下の歯が前に出ていて噛み合わせが気になる |
診断 | 骨格性下顎前突、交叉咬合 |
治療法 | 外科的矯正治療(表側ブラケット+顎矯正手術) |
治療期間 | 術前矯正1年、手術、術後矯正10ヶ月の合計約2年 |
治療結果 | 下顎の位置が改善され、バランスの取れたフェイスラインを獲得。噛み合わせの機能が大幅に向上し、発音の明瞭さも改善された。 |
患者様の声 | 「手術は不安でしたが、噛み合わせの改善で食事が楽しくなり、顔の印象も変わって本当に治療して良かったと思います。仕事でのプレゼンも自信を持ってできるようになりました。」 |
症例3: 上下顎前突と叢生
患者情報 | 15歳 女子 |
---|---|
主訴 | 前歯が出ていて口が閉じにくい、歯並びのデコボコが気になる |
診断 | 上下顎前突、叢生、開咬傾向 |
治療法 | 表側ブラケット矯正(セラミックブラケット) |
治療期間 | 2年3ヶ月 |
抜歯 | 上下左右第一小臼歯 計4本 |
治療結果 | 上下顎の前突が改善され、きれいな歯並びと理想的な咬合が獲得できた。自然な口元のラインとなり、口呼吸も改善された。 |
患者様の声 | 「治療前は笑うときに口元を隠していましたが、今では自信を持って笑えるようになりました。友達からも『表情が明るくなった』と言われ、とても嬉しいです。高校生活の残りの時間を思いっきり楽しめるようになりました。」 |
症例4: マウスピース矯正による軽度の口ゴボ改善
患者情報 | 28歳 女性 |
---|---|
主訴 | 前歯が少し出ているのが気になる、目立たない矯正を希望 |
診断 | 軽度の上顎前突、軽度叢生 |
治療法 | マウスピース型矯正 |
治療期間 | 1年5ヶ月 |
抜歯 | なし |
治療結果 | 軽度の上顎前突が改善され、自然な口元と美しい歯並びを獲得。透明なマウスピースでの治療により、仕事や社会生活に支障なく治療を完了できた。 |
患者様の声 | 「接客業なので目立つ矯正は避けたかったのですが、マウスピース矯正は周囲にほとんど気づかれませんでした。食事の際も外せるので快適でした。理想の口元になれて大満足です。」 |
よくある質問
口ゴボ矯正に関してよくいただく質問とその回答をまとめました。
大人でも口ゴボは治りますか?
はい、大人でも口ゴボの改善は可能です。成人の場合、骨の成長が完了しているため、軽度から中等度の歯性の口ゴボであれば、矯正装置による治療で効果的に改善できます。重度の骨格性の口ゴボの場合は、外科的矯正治療(顎矯正手術)との併用が必要になることもありますが、いずれにしても改善は可能です。
最近では目立ちにくい矯正装置も多く、社会人の方でも気兼ねなく治療を受けられるようになっています。
口ゴボ矯正は痛いですか?
矯正装置の装着直後や調整後に、歯に軽い圧迫感や痛みを感じることがあります。しかし、この不快感は通常2〜3日程度で和らぎ、多くの方は1週間程度で慣れてきます。
現代の矯正治療では、以前より弱い力で効率的に歯を動かす技術が進歩しており、痛みも軽減されています。痛みに対しては、必要に応じて市販の鎮痛剤の服用や柔らかい食べ物を選ぶなどの対処法があります。
口ゴボ矯正の費用は保険適用されますか?
基本的に成人の矯正治療は保険適用外(自費診療)となります。
ただし、以下の場合は例外的に保険が適用されることがあります:
顎変形症と診断された場合: 重度の骨格性の不正咬合で、咀嚼や発音などの機能障害がある場合
先天性疾患に伴う不正咬合: 口唇口蓋裂などの先天性疾患に伴う不正咬合の場合
保険適用の可能性については、専門医による診断が必要です。当院では初回のカウンセリングで詳しくご説明いたします。
矯正中の食事制限はありますか?
矯正装置のタイプによって制限は異なります:
ブラケット矯正(表側・裏側)の場合:
硬い食べ物(煎餅、ナッツ類)
粘着性の高いもの(キャラメル、餅)
装置を損傷する可能性のある食べ物(コーン、リンゴの丸かじり) は避けるようお願いしています。
マウスピース型矯正の場合: 食事の際に装置を外すため、食べ物の制限はほとんどありません。ただし、食後の歯磨きと装置の洗浄が必要です。また、1日20〜22時間の装着が必要なため、だらだらと長時間の食事は避けることをお勧めします。
子供の口ゴボはいつから治療すべきですか?
子供の口ゴボ治療の適切な時期は、症状の程度や原因によって異なります。
一般的には以下のタイミングでの評価をお勧めしています:
初回の歯科矯正評価: 7〜8歳頃(前歯が生え替わる頃)
早期治療が必要な場合: 8〜10歳頃(混合歯列期)
第二期治療(本格矯正): 11〜13歳頃(永久歯がほぼ生え揃う頃)
早期に評価を受けることで、成長を利用した効果的な治療や将来的な複雑な治療を回避できる可能性があります。ただし、すべてのケースで早期治療が必要というわけではなく、経過観察が適切な場合もあります。
治療後の後戻りはありますか?
矯正治療後には「後戻り」と呼ばれる、歯が元の位置に戻ろうとする傾向があります。これを防ぐために、治療完了後には「保定期間」が必要です。
保定装置を指示通りに使用することで、後戻りのリスクを最小限に抑えることができます。保定期間は個人差がありますが、初期は24時間、その後徐々に夜間のみの装着に移行していきます。
多くの専門医は、歯並びを長期的に維持するために、軽度の保定を生涯続けることを推奨しています。
治療中に目立たない方法はありますか?
はい、目立ちにくい矯正方法がいくつかあります:
セラミックブラケット: 歯に近い色で目立ちにくい
裏側矯正(舌側矯正): 歯の裏側に装置をつけるため外からは見えない
マウスピース型矯正: 透明で取り外し可能なマウスピースを使用
どの方法が最適かは、口ゴボの程度や個人の希望によって異なります。初回のカウンセリングでご相談ください。
まとめ:理想の横顔へのステップ
口ゴボの矯正治療は、審美的な改善だけでなく、機能面の向上や将来的な口腔トラブルの予防にも役立ちます。
様々な治療法があり、一人ひとりの症状や希望に合わせた選択が可能です。
口ゴボ矯正で得られるもの
- ・美しい横顔ラインと調和のとれた口元
- ・健康的な咀嚼機能と発音の明瞭さ
- ・口腔衛生の向上と虫歯・歯周病リスクの低減
- ・自信を持って笑える喜び
- ・長期的な口腔健康の維持
矯正治療選択のポイント
- 1. 正確な診断と治療計画: 専門医による詳細な検査と診断が必要です
- 2. ライフスタイルとの調和: 年齢、職業、社会環境に合った治療法を選びましょう
- 3. 長期的な視点: 一時的な見た目だけでなく、長期的な健康と安定性を考慮しましょう
- 4. 費用対効果: 初期費用だけでなく、治療の質と長期的な結果を重視しましょう
- 5. 専門医の選択: 経験豊富な矯正専門医による治療が成功の鍵です
当院の口ゴボ矯正の特徴
当院では、最新の診断技術と治療法を駆使し、患者様一人ひとりに最適な口ゴボ矯正をご提供しています:
- 精密な診断: 3D診断システムによる詳細な分析
- 多様な治療オプション: 表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正など幅広く対応
- 経験豊富な専門医: 日本矯正歯科学会認定医・専門医による質の高い治療
- 快適な治療環境: 痛みや不快感を最小限に抑える配慮
- アフターケアの充実: 治療後も長期的にサポート
口ゴボでお悩みの方は、まずは無料カウンセリングにお越しください。理想の横顔を手に入れるための第一歩として、専門医に相談することが大切です。
当院では初回のカウンセリングで、あなたの状態を詳しく診断し、最適な治療法をご提案いたします。美しい笑顔と健康的な口腔環境を手に入れるお手伝いをさせていただきます。
※この記事の情報は一般的な知識を提供するものであり、個々の症例に対する具体的なアドバイスではありません。実際の治療については、必ず専門医にご相談ください。