裏側矯正で出っ歯と前歯の凸凹を治療した症例|24歳女性

tel.03-3355-0055

カウン
セリング予約

裏側矯正で出っ歯と前歯の凸凹を治療した症例|24歳女性

今回は、「前歯の凸凹が気になる」というお悩みで来院された24歳女性の裏側矯正症例をご紹介します。治療前は、上下の歯列に狭窄と叢生がみられ、上の前歯が前方に位置する上顎前突を伴っていました。本症例では上下顎にマルチブラケット装置を使用し、上顎には歯の裏側に装置をつけるリンガルアプライアンス(舌側矯正・裏側矯正)を採用しています。

さらに、TAD(歯科矯正用アンカースクリュー)2本、QH(クォードヘリックス)、BH(バイヘリックス)を併用し、上顎左右の第一小臼歯2本を抜歯して治療を行いました。動的治療期間は1年10か月、治療回数は22回、治療費は137万5,000円(税込)です。ここでは、治療前の状態、使用した装置、治療後の変化、裏側矯正を検討する際に知っておきたいポイントを、症例写真とともに詳しく解説します。

この症例の概要

患者さまは24歳女性で、主訴は「前歯の凸凹が気になる」というものでした。現行の症例記録では、上下顎歯列の狭窄と叢生を伴う上顎前突とされています。治療には上下のマルチブラケット装置を使用し、上顎はリンガルアプライアンス、固定源としてTADを2本、補助装置としてQH・BHを使用しました。抜歯部位は上顎左右の第一小臼歯の計2本です。治療期間や治療方法は患者さまごとに異なり、本症例と似た歯並びでも同じ治療内容になるとは限りません。

項目内容
年齢・性別24歳・女性
主訴前歯の凸凹が気になる
症状上下の歯列の狭窄・叢生を伴う上顎前突
主な治療上下マルチブラケット装置/上顎リンガルアプライアンス
併用装置TAD 2本/QH/BH
抜歯上顎左右第一小臼歯 計2本
動的治療期間1年10か月
治療回数22回
治療費137万5,000円(税込・当該症例治療時)

治療前後の写真

症例1 治療前の口元
治療前
症例1 治療後の口元
治療後
症例1 治療前の正面口腔内
治療前
症例1 治療後の正面口腔内
治療後
症例1 治療前の上顎歯列
治療前
症例1 治療後の上顎歯列
治療後
症例1 治療前の下顎歯列
治療前
症例1 治療後の下顎歯列
治療後

※症例写真は当該患者さまの治療前後を撮影したものです。治療結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

治療前の歯並びとお悩み

治療前の口腔内写真では、上下の前歯に重なりや位置のずれがあり、歯が一列に並ぶためのスペースが十分ではない状態が確認できます。このように歯が重なったり、ねじれたり、歯列の内側・外側にずれて並んだりする状態は「叢生」と呼ばれます。

本症例では叢生に加えて上顎前突も認められていました。上顎前突は、一般に上の前歯や上顎の歯列が前方に位置し、口元の突出感や前歯の見た目が気になりやすい状態です。ただし、見た目が似ていても原因は歯の傾き、歯列の位置、顎の骨格などによって異なります。そのため、矯正治療では正面から見える前歯だけを整えるのではなく、上下の歯列、噛み合わせ、歯の位置関係を確認して治療計画を立てる必要があります。

上顎に裏側矯正を使用した治療

本症例では上下顎にマルチブラケット装置を使用し、上顎にはリンガルアプライアンスを使用しました。裏側矯正は、歯の表側ではなく裏側にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かすワイヤー矯正です。正面から装置が見えにくいことが大きな特徴で、矯正装置の見た目に配慮しながら治療を進めたい方に選択肢となります。

上顎を裏側、下顎を表側にする方法は、一般にハーフリンガル矯正と呼ばれます。会話や笑顔の際に比較的見えやすい上の歯は装置を目立ちにくくしながら、上下の歯をワイヤーで細かく調整できる方法です。ただし、裏側矯正が適しているかどうかは、叢生の程度、前歯の位置、噛み合わせ、装置が噛み合わせに干渉しないかなどを確認したうえで判断します。

抜歯を伴う治療計画

本症例では、上顎左右の第一小臼歯を計2本抜歯しています。矯正治療では、歯が並ぶためのスペースが不足している場合や、前歯の位置を調整するためのスペースが必要な場合などに、抜歯を含む治療計画を検討することがあります。

一方で、出っ歯や叢生であれば必ず抜歯が必要になるわけではありません。歯の大きさと歯列のスペース、前歯の位置、噛み合わせ、顎の骨格、口元の状態などを精密検査で確認して判断します。同じ「出っ歯」「前歯が凸凹している」というお悩みでも、非抜歯で治療できる場合と抜歯を伴う治療が適している場合があります。そのため、抜歯の有無だけを先に決めるのではなく、治療後にどのような歯並びと噛み合わせを目指すかを含めて診断することが重要です。

TAD・QH・BHを併用した治療

本症例では、TAD(歯科矯正用アンカースクリュー)を2本使用し、QH(クォードヘリックス)とBH(バイヘリックス)も併用しています。TADは、顎の骨に設置して歯を動かす際の固定源として利用する小さな装置です。

ワイヤー矯正と組み合わせることで、必要な方向へ歯を動かすための支点として使用されます。QHやBHも、歯列や噛み合わせの状態に応じて使用される補助的な矯正装置です。裏側矯正というと、歯の裏側にブラケットをつけることだけが注目されがちですが、実際の矯正治療では患者さまの歯並びに応じて複数の装置を組み合わせることがあります。本症例も、リンガルアプライアンスだけでなく複数の装置を併用して治療した症例です。なお、TADやQH・BHが必要かどうかは症例によって異なり、すべての裏側矯正で使用するわけではありません。

治療後の変化

治療後の口腔内写真では、治療前にみられた前歯の重なりや位置のずれが改善し、上下の前歯が整って並んでいる様子を確認できます。症例写真を比較する際は、正面からの見た目だけではなく、左右から見た噛み合わせや、上顎・下顎それぞれの歯列の形も確認することが大切です。

矯正治療の目的は、単に前歯を一直線に並べることだけではありません。上下の歯がどのように噛み合うかを確認しながら、歯列全体を整えていきます。また、装置を外した後は、移動した歯が元の位置へ戻ろうとする「後戻り」を防ぐために保定装置(リテーナー)を使用します。治療後の歯並びを安定させるためには、動的治療だけでなく保定期間も重要です。

治療期間・治療回数・費用

本症例の動的治療期間は1年10か月、治療回数は22回、治療費は137万5,000円(税込)でした。これは本症例の治療時点における実績であり、現在の治療費や料金体系とは異なる場合があります。また、治療期間は歯並びの程度だけでは決まりません。

歯の移動量、噛み合わせ、歯の動き方、使用する装置、通院状況などによって変わります。似たような歯並びに見えても、必要な治療期間や通院回数が同じになるとは限りません。具体的な治療方法、期間、費用については、精密検査と診断を行ったうえで説明を受けることが大切です。

裏側矯正で考えられるリスク・副作用

裏側矯正では、歯を動かす際に数日から1週間ほど違和感や痛みが出ることがあります。痛みの感じ方や歯が動く速さには個人差があります。また、歯の裏側に装置を装着するため、治療開始直後は舌に装置が触れる違和感、口内炎、発音のしづらさ、食事のしづらさなどが生じることがあります。

装置があることで歯磨きも難しくなるため、清掃が不十分な場合は虫歯や歯周疾患のリスクが高まります。このほか、歯根吸収、歯肉退縮、顎関節の症状、装置の脱離などが起こる可能性があります。治療終了後は保定装置を使用し、後戻りを防ぐ必要があります。TADを使用する場合には、スクリューの脱落や周囲組織の炎症などが起こる場合もあります。リスクや副作用は治療前に十分な説明を受け、日々のセルフケアと定期的な通院を続けることが重要です。

出っ歯・前歯の凸凹を目立ちにくい矯正で治したい方へ

前歯の凸凹や出っ歯が気になっていても、「矯正装置が目立つことに抵抗がある」という理由で治療を迷う方もいらっしゃいます。裏側矯正は歯の裏側に装置をつけるため、正面から矯正装置が見えにくく、見た目に配慮しながらワイヤー矯正を行える方法です。

一方で、発音や食事、歯磨きのしやすさ、費用など、事前に確認しておきたい点もあります。また、本症例のように抜歯やTADなどを併用するかどうかは、患者さまの歯並びによって異なります。ハリウッド・スマイル矯正歯科では、裏側矯正だけを前提にせず、表側矯正やマウスピース矯正なども含めて治療方法を検討しています。出っ歯や叢生について、ご自身の場合にどのような治療方法が考えられるか知りたい方は、まずはカウンセリングでご相談ください。

この症例に関するよくある質問

同じような出っ歯・叢生なら、上顎だけ裏側矯正にできますか?

上顎を裏側、下顎を表側にするハーフリンガル矯正は、目立ちやすい上顎の装置を見えにくくできる方法です。ただし、どの方でも同じ装置構成にできるわけではありません。上下の噛み合わせ、装置同士の干渉、歯の移動量などを確認し、フルリンガル、ハーフリンガル、表側矯正などから適した方法を検討します。

出っ歯の裏側矯正では必ず抜歯が必要ですか?

必ずしも抜歯が必要というわけではありません。本症例では上顎の第一小臼歯2本を抜歯していますが、必要なスペースや前歯の位置、骨格、口元の状態は患者さまによって異なります。抜歯・非抜歯は精密検査後の診断によって決定します。

治療期間は1年10か月が目安になりますか?

1年10か月はこの症例の動的治療期間です。歯の移動距離や反応、噛み合わせ、治療内容などによって期間は変わるため、一般的な保証期間ではありません。ご自身の治療期間の見込みは、検査・診断後に確認する必要があります。

関連ページ

ページ上部へ
ページ上部へ