歯の傾きや捻れ(回転歯)を矯正治療で解消|審美性と機能性を改善する方法 | 新宿の矯正歯科

歯の傾きや捻れ(回転歯)を矯正治療で解消|
審美性と機能性を改善する方法

最終更新日:2025.5.29(公開日:2025.5.29)
監修者:日本矯正歯科学会認定医 院長 宮島 桜

カフェで談笑中だが一人歯並びが気になっている女性

笑顔に自信が持てない、食べ物がうまく噛めないといったお悩みの原因は、歯の傾きや捻れ(回転)かもしれません。
現代の矯正歯科治療は、こうした問題を効果的に解決し、見た目の美しさと機能性の両方を改善することができます。
この記事では、歯の傾きや捻れの原因から治療法まで、専門的な観点から詳しく解説します。

歯の傾き・捻れとは?症状と影響

歯並びの問題は様々ですが、中でも歯の傾きや捻れ(回転)は、見た目だけでなく口腔内の健康にも大きく影響する問題です。
詳しく見ていきましょう。

歯の捻転・傾斜の医学的説明

歯科医学的に見ると、「歯の傾き」とは歯が本来あるべき位置から前後・左右に傾いた状態を指します。一方、「歯の捻れ」または「回転した歯」は、歯が自身の軸を中心に回転してしまっている状態です。

医学用語では、この捻れた状態を「捻転(ねんてん)」と呼びます。例えば、前歯が45度や90度回転してしまうケースがこれに当たります。
歯の傾きや捻れは、単に美観上の問題だけではなく、口腔機能にも影響を及ぼす可能性があるため、専門的な治療が必要です。

特に目立ちやすい前歯の回転

歯の捻れや傾きは、どの歯に生じても問題ですが、特に前歯の回転は目立ちやすく、多くの患者さんが気にされる症状です。
前歯が回転していると、笑った時や会話中に人目につきやすく、自己意識に影響を与えることもあります。

前歯の回転は、その形状から特に目立ちます。前歯は平らで幅広い形状をしているため、わずかな回転でも見た目に大きな変化をもたらします。
また、他の歯に比べて前方に位置するため、人からよく見える位置にあることも理由の一つです。

歯並びと噛み合わせへの影響

歯の傾きや捻れは、見た目の問題だけではありません。適切に噛み合わせ(咬合)ができなくなることで、以下のような機能的な問題も引き起こす可能性があります:

咀嚼効率の低下

歯が正しく噛み合わないと、食べ物を効率よく噛み砕けなくなります

発音の問題

前歯の捻れは特に「サ行」や「タ行」などの発音に影響することがあります

歯の摩耗

不正な噛み合わせにより、特定の歯に過度な力がかかり、早期に摩耗することがあります

顎関節症のリスク

噛み合わせの不均衡が顎関節に負担をかけ、顎関節症(TMJ)の原因となることも

さらに、歯が傾いたり捻れたりしていると、歯ブラシが届きにくい箇所ができるため、プラークや歯石が蓄積しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも高まります。

歯が傾いたり捻れたりする原因

歯の傾きや捻れには様々な原因がありますが、大きく分けると先天的要因と後天的要因に分類できます。

先天的要因と後天的要因

先天的要因

  • ・遺伝的要素:
    親から子へ受け継がれる顎や歯の特徴
  • ・顎の大きさと歯のサイズのアンバランス:
    顎が小さく歯が大きい場合、十分なスペースがなく歯が捻れる
  • ・過剰歯や先天欠損歯:
    通常より歯の数が多かったり少なかったりすると、他の歯の位置に影響

後天的要因

  • ・乳歯の早期喪失:
    永久歯が生えるためのスペースが確保できず、捻れて生えることがある
  • ・口呼吸や舌の位置異常:
    舌や口腔周囲筋の不適切な力が歯を押す
  • ・悪習癖:
    指しゃぶりや爪噛みなどの習慣
  • ・不適切な歯科治療:
    適合の悪い詰め物や被せ物が歯の位置に影響することも

噛み合わせと歯の捻れの関係

噛み合わせの問題と歯の捻れは密接に関連しています。不適切な噛み合わせにより、歯に異常な力がかかり続けると、徐々に歯が動き、傾いたり捻れたりすることがあります。

例えば、奥歯の一部が失われると、残った歯に過度な力がかかり、その結果として歯が徐々に傾いていくことがあります。また、噛み合わせが高すぎる詰め物や被せ物があると、その周囲の歯に過度な力がかかり、歯の位置に影響を与えることもあります。

加齢による歯の移動と捻転

多くの方があまり知らない事実ですが、歯は年齢を重ねるにつれて自然に移動する傾向があります。特に前歯は、加齢とともに徐々に内側に向かって移動・回転することがあります。これは「生理的歯牙移動」と呼ばれる現象です。

加齢に伴う歯の捻れの主な原因には

  • ・歯周組織の変化:
    加齢により歯を支える組織が弱くなる
  • ・咬合力の長期的影響:
    長年にわたる噛む力の蓄積
  • ・骨密度の減少:
    顎の骨密度が低下すると歯の支持力も低下

これらの要因により、若い頃はきれいだった歯並びが、中年以降に少しずつ変化し、歯の傾きや捻れが目立つようになることがあります。

歯の傾き・捻れを治す矯正方法

歯の傾きや捻れを改善するための矯正治療には、様々な選択肢があります。
患者さんの症状や希望に合わせて最適な治療法を選択することが重要です。

装置別の治療アプローチと特徴

1. ワイヤー矯正(ブラケット矯正)

  • ・特徴:
    歯の表面に金属やセラミックのブラケットを装着し、ワイヤーで連結する従来の矯正方法
  • ・メリット:
    複雑な症例にも対応可能、高い精度での歯の移動が可能
  • ・適応:
    中程度から重度の歯の傾きや捻れ、複数の歯に問題がある場合

2. マウスピース矯正(クリア・アライナー)

  • ・特徴:
    透明なプラスチック製のマウスピースを2週間ごとに交換していく方法
  • ・メリット:
    審美性に優れる、取り外し可能で食事や歯磨きがしやすい
  • ・適応:
    軽度から中程度の歯の傾きや捻れ、特に審美性を重視する場合

3. 舌側矯正

  • ・特徴:
    歯の裏側(舌側)にブラケットを装着する方法
  • ・メリット:
    外からは矯正装置が見えない、特に前歯の回転に効果的
  • ・適応:
    審美性を重視する成人の患者、特に前歯の捻れが主訴の場合

部分矯正の適応と限界

部分矯正とは、全ての歯ではなく、問題のある特定の歯のみを矯正する治療法です。
特に前歯の捻れなど、限局した問題に対して効果的な選択肢となることがあります。

部分矯正の適応症例

  • ・1〜2本の歯の軽度な傾きや捻れ
  • ・全体的な噛み合わせに問題がない場合
  • ・短期間での改善を希望する場合

部分矯正の限界

  • ・複数の歯に問題がある場合は効果が限定的
  • ・噛み合わせ全体の問題は解決できない
  • ・症例によっては後戻りのリスクが高い

部分矯正は治療期間が短く費用も抑えられるメリットがありますが、適応症例を慎重に見極める必要があります。
当院では、詳細な診査・診断を行い、部分矯正が適切かどうかを判断しています。

デジタル矯正による精密治療

最新の矯正治療では、3Dスキャナーやコンピュータシミュレーションなどのデジタル技術を活用し、より精密な治療計画を立てることが可能になっています。

デジタル矯正の特徴

  • ・3Dシミュレーション:
    治療前に完成イメージを確認できる
  • ・精密な診断:
    従来の方法では見えなかった細部まで分析可能
  • ・カスタマイズされた装置:
    患者さん一人ひとりの歯に合わせた装置の作製
  • ・治療効率の向上:
    より少ない調整回数で効果的な歯の移動が可能

特に歯の捻れや複雑な回転の治療においては、デジタル技術を活用することで、より正確な診断と効率的な治療が可能になります。
当院では最新のデジタル機器を導入し、精密な矯正治療を提供しています。

治療期間・費用・通院頻度について

歯の傾きや捻れの矯正治療を検討する際、多くの患者さんが気になるのは治療期間や費用、通院の頻度です。
ここでは一般的な目安をご紹介します。

治療期間

  • ・軽度の歯の傾きや捻れ:約3〜6ヶ月
  • ・中程度の症例:約6〜12ヶ月
  • ・複雑な症例や全体的な噛み合わせ改善が必要な場合:1〜2年程度

治療費用の目安

  • ・部分矯正(1〜2本の歯の傾き・捻れ):約15〜30万円
  • ・マウスピース矯正:約40〜80万円
  • ・ワイヤー矯正(表側):約50〜80万円
  • ・舌側矯正:約70〜100万円

通院頻度

  • ・ワイヤー矯正:4〜6週間に1回
  • ・マウスピース矯正:6〜8週間に1回
  • ・調整初期や仕上げ段階:より頻繁な通院が必要な場合も

なお、これらはあくまで一般的な目安であり、個々の症例や治療法によって異なります。
当院では無料カウンセリングを実施しており、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画と費用をご提案しています。

歯の傾き・捻れに関するよくある質問

「部分矯正で治せますか?」

部分矯正で治療できるかどうかは、歯の傾きや捻れの程度、影響している歯の数、全体的な噛み合わせの状態などによって異なります。
一般的に、以下のような条件を満たす場合は部分矯正の適応となる可能性が高いです:

・1〜2本の歯の軽度な傾きや捻れ
・全体的な噛み合わせに大きな問題がない
・他の歯が比較的きれいに並んでいる

ただし、複数の歯に問題がある場合や、噛み合わせ全体に問題がある場合は、部分矯正では十分な改善が得られないことがあります。正確な判断は、実際の診査・診断が必要ですので、まずは専門医による診断をお勧めします。

「大人の歯の捻れも治りますか?」

はい、大人の歯の捻れも十分に治療可能です。矯正治療には年齢制限はなく、成人でも効果的に歯を動かすことができます。

子どもと比べると大人の場合は:
・骨の代謝が若干遅いため、歯の移動にやや時間がかかることがある
・歯周病などの口腔内の健康状態に注意が必要
・過去の歯科治療(被せ物など)が影響する場合がある

しかし、最新の矯正技術により、大人の方でも効果的に歯の傾きや捻れを改善することが可能です。実際に当院では多くの成人患者さんが矯正治療を受けられ、満足のいく結果を得ています。年齢を理由に諦める必要はありません。

「治療後の後戻りはありますか?」

矯正治療後には、ある程度の後戻りのリスクがあります。特に歯の回転(捻れ)は後戻りしやすい動きの一つとされています。しかし、適切な保定処置を行うことで、後戻りのリスクを最小限に抑えることが可能です。

後戻り防止のポイント

《保定装置の適切な使用》
・治療後に指示された期間、保定装置(リテーナー)を正しく使用することが重要

《定期的な経過観察》
・治療後も定期的に歯科医院を受診し、経過を観察する

《咬合の安定》
・噛み合わせの安定も後戻り防止に重要

当院では、治療終了後も一定期間の経過観察を行い、必要に応じて保定装置の調整を行います。
また、後戻りのリスクや保定の重要性についても丁寧に説明し、患者さんと協力して治療結果を長期間維持できるようサポートしています。

当院の歯の傾き・捻れ治療の特徴

当院では、歯の傾きや捻れの治療において、患者さん一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。
以下が当院の矯正治療の特徴です:

  • 1精密な診断と治療計画
    ・最新の3Dスキャナーとデジタル技術を活用
    ・詳細な口腔内検査と顔貌分析
    ・治療前シミュレーションで完成イメージを共有
  • 2多様な治療選択肢
    ・表側矯正、舌側矯正、マウスピース矯正など豊富な選択肢
    ・患者さんのライフスタイルや希望に合わせたオーダーメイド治療
    ・部分矯正から全顎矯正まで幅広く対応
  • 3痛みの少ない治療へのこだわり
    ・低摩擦・低負荷の矯正装置を採用
    ・適切な力加減で歯を優しく動かす技術
    ・痛みを軽減する調整方法
  • 4アフターケアの充実
    ・治療後も定期的な経過観察
    ・個別に作製した保定装置で後戻りを防止
    ・長期的な口腔健康管理のサポート

当院の矯正専門医は豊富な臨床経験を持ち、最新の治療技術を常に学び続けています。
歯の傾きや捻れでお悩みの方に、確かな技術と心温まる対応で、理想の歯並びへの道のりをサポートいたします。

無料カウンセリングのご案内

歯の傾きや捻れが気になる方、矯正治療に興味があるけれど不安や疑問がある方のために、当院では無料カウンセリングを実施しています。

カウンセリングでは以下のことができます

  • ・現在の歯並びや噛み合わせの状態を確認
  • ・治療の必要性や適切な治療法についての説明
  • ・治療期間や費用の見積もり
  • ・不安や疑問点についての相談

カウンセリングは完全予約制となっています。
お電話またはウェブサイトのお問い合わせフォームよりご予約ください。

ご予約方法

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患者さん一人ひとりに最適な治療法をご提案し、理想の笑顔を手に入れるお手伝いをいたします。

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