歯と歯の間の隙間(すきっ歯・空隙歯列)を矯正治療で改善する方法 | 新宿の矯正歯科

歯と歯の間の隙間(すきっ歯・空隙歯列)を矯正治療で改善する方法

最終更新日:2025.5.29(公開日:2025.5.29)
監修者:日本矯正歯科学会認定医 院長 宮島 桜

すきっ歯のイメージ

「歯と歯の間に隙間がある」「前歯の間が空いている」「すきっ歯が気になる」――このようなお悩みをお持ちではありませんか?

歯と歯の間の隙間は、見た目の印象に大きく影響するだけでなく、食べ物が詰まりやすかったり、発音に影響したりと、日常生活にも様々な影響を及ぼすことがあります。

このページでは、歯と歯の間の隙間の原因から、矯正治療による改善方法、期間、費用まで詳しく解説します。すきっ歯や空隙歯列でお悩みの方に、専門的な情報をわかりやすくご提供します。

歯と歯の間に隙間ができる原因と種類

歯と歯の間に隙間がある状態は、発生部位や原因によって様々な種類があります。それぞれの特徴と原因について詳しく解説します。

すきっ歯と空隙歯列の違い

「すきっ歯」と「空隙歯列」は、どちらも歯と歯の間に隙間がある状態を指しますが、医学的には少し異なる概念です。

すきっ歯(正中離開)とは

すきっ歯は、主に上の前歯(中切歯)の間に見られる隙間のことを指します。特徴は以下の通りです:

  • ・主に上の真ん中の前歯2本の間に見られる隙間
  • ・一般的には1〜2mm程度の隙間
  • ・日本語では「すきっ歯」、英語では「diastema(ダイアステマ)」と呼ばれる
  • ・特に目立ちやすく、審美的な悩みの原因になりやすい

すきっ歯は、単独で発生することもあれば、他の歯並びの問題と併せて見られることもあります。

空隙歯列とは

空隙歯列は、歯列全体または複数箇所に歯と歯の間の隙間が見られる状態を指します:

  • ・複数の歯間に隙間が存在する
  • ・医学的には「空隙歯列(くうげきしれつ)」や「歯列離開」と呼ばれる
  • ・上顎、下顎、あるいは両方に見られることがある
  • ・前歯部だけでなく、小臼歯や大臼歯部にも発生することがある

空隙歯列は、顎と歯のサイズのバランスや歯の本数などに関連して発生することが多く、すきっ歯よりも全体的な歯列の問題として捉えられます。

違いのポイント

  • ・特徴
  • ・発生部位
  • ・隙間の数
  • ・原因
  • ・治療アプローチ

どちらの状態も、適切な診断と治療計画により改善が可能です。

正中離開(前歯の隙間)の特徴

正中離開(せいちゅうりかい)は、上の前歯の間にある隙間(すきっ歯)の医学的な呼び名です。この状態には、いくつかの特徴的な点があります。

正中離開の臨床的特徴

  • 隙間の位置:上顎の左右中切歯(真ん中の前歯2本)の間に生じる
  • 隙間の大きさ:軽度(1mm未満)から重度(2mm以上)まで様々
  • 歯の形態:通常、歯自体の形に問題はなく、位置関係による隙間
  • 歯肉の状態:上唇小帯(じょうしんしょうたい)が肥大していることがあり、前歯の間の歯肉に引っ張られた形で付着していることも
  • 発現率:子どもでは比較的一般的。永久歯列完成後も残る場合は治療対象となることが多い

正中離開の分類

正中離開は、原因や特徴によって以下のように分類されることがあります:

1. 発育性正中離開

  • ・永久前歯が生えそろう過程で一時的に見られる隙間
  • ・多くの場合、犬歯が萌出する頃(10〜12歳頃)に自然に閉じることが多い

2. 病的正中離開

  • ・何らかの病的要因(過剰歯、歯周病など)により生じた隙間
  • ・原因の除去と矯正治療が必要なことが多い

3. 機能性正中離開

  • ・舌突出癖(舌で前歯を押す習慣)などの機能的要因による隙間
  • ・悪習癖の改善と矯正治療の併用が効果的

正中離開の審美的・機能的影響

審美的影響

  • ・笑顔の印象に大きく影響し、特に日本では「すきっ歯」が気になる方が多い (文化によっては魅力的と捉えられることもある)

機能的影響

  • ・発音への影響(サ行、タ行などの発音が不明瞭になることがある)
  • ・食べ物が詰まりやすい
  • ・まれに舌の動きや口唇の閉鎖に影響することもある

正中離開(すきっ歯)は、その原因と程度に応じた適切な治療により、効果的に改善することができます。
特に審美的な悩みが強い場合は、矯正治療や審美歯科治療による対応が検討されます。

歯と歯の隙間が生じる主な原因

歯と歯の間に隙間が生じる原因は多岐にわたります。原因を正確に把握することで、適切な治療法を選択することができます。

1. 解剖学的・発育的要因

上唇小帯の異常

  • 上唇と前歯の歯肉をつなぐ組織(上唇小帯)が太く、前歯の間に入り込むように付着していると、前歯を離す力が働き、隙間ができることがある

歯と顎のサイズの不調和

  • 顎のサイズに対して歯が小さい場合、必然的に歯と歯の間に隙間ができる

歯の先天的な欠如

  • 生まれつき歯の数が少ない(先天性欠如歯)場合、そのスペースが隙間として現れる

歯の形態異常

  • 矮小歯(通常より小さい歯)や円錐歯(先が尖った形の歯)があると隙間ができやすい

発育過程での一時的な隙間

  • 永久歯への交換期(混合歯列期)には、一時的に隙間ができることがある(「醜いアヒルの子」の段階と呼ばれる)

2. 後天的要因

歯周病の進行

  • 歯周病により歯を支える骨が失われると、歯が移動し、隙間ができることがある

悪習癖

  • 舌で前歯を押す癖(舌突出癖)や爪噛み、ペンを噛む習慣などが隙間の原因になることも

不適切な歯科治療

  • 不適合な詰め物や被せ物、抜歯後の処置不足などが隙間を生じさせることがある

加齢変化

  • 年齢とともに、歯を支える組織の変化や咬耗(噛み合わせによる歯の摩耗)により隙間が生じることがある

外傷による歯の喪失や移動

  • 事故などによる外傷で歯が失われたり、位置が変わったりすることで隙間ができる

3. 遺伝的要因

家族性傾向

  • すきっ歯や歯のサイズには遺伝的傾向があり、家族に同様の特徴がある場合が多い

人種的特徴

  • 特定の人種では、歯のサイズや形態に傾向があり、隙間ができやすいことがある

4. 複合的要因

多くの場合、上記の要因が複合的に作用して歯と歯の間の隙間が生じます。
例えば:

  • ・先天的に歯が小さい傾向があり、さらに舌突出癖があることで隙間が広がる
  • ・上唇小帯の異常があり、加えて歯周病の進行により隙間が拡大する

適切な治療計画を立てるためには、これらの原因を詳細に診査し、総合的に判断することが重要です。当院では、精密な検査と診断に基づき、一人ひとりの状態に合った治療法をご提案しています。

歯の隙間を閉じる治療方法の選択肢

歯と歯の間の隙間を閉じるには、様々な治療方法があります。
隙間の原因、程度、患者さまの希望などを考慮して、最適な治療法を選択することが重要です。

矯正治療による隙間閉鎖

矯正治療は、歯と歯の間の隙間を閉じる最も基本的かつ効果的な方法です。
自然な歯を動かして隙間を閉鎖するため、長期的な安定性と審美性に優れています。

1. マルチブラケット装置による治療

従来の固定式矯正装置(ブラケットとワイヤー)を用いた治療です:

メリット

  • ・あらゆる種類の隙間に対応可能
  • ・隙間の大きさに関わらず確実な閉鎖が可能
  • ・全体的な歯並びの調整も同時に行える

種類

  • 金属ブラケット:最も一般的で、費用対効果が高い
  • セラミックブラケット:目立ちにくく審美性に優れている
  • 裏側矯正(リンガルブラケット):外から見えない最も審美的な選択肢

適応

  • ・中〜大きな隙間の閉鎖
  • ・複数箇所に隙間がある場合(空隙歯列)
  • ・隙間とともに他の歯並びの問題もある場合

治療期間

  • ・前歯の隙間のみ:約6ヶ月〜1年
  • ・全体的な空隙歯列:約1年〜2年

2. マウスピース矯正

透明なプラスチック製のマウスピースを定期的に交換しながら歯を動かす方法です:

メリット

  • ・ほぼ透明で目立たない
  • ・取り外し可能で口腔衛生管理がしやすい
  • ・金属アレルギーの心配がない

適応

  • ・軽度〜中度の隙間(約3mm程度まで)
  • ・隙間が限られた部位にある場合
  • ・審美性を特に重視する方

制限事項

  • ・大きな隙間や複雑なケースには不向きなことも
  • ・装着時間の遵守(1日20時間以上)が必要
  • ・食べ物や飲み物を摂取する際は外す必要がある

治療期間

  • ・軽度の隙間:約6ヶ月〜1年
  • ・より複雑なケース:約1年〜1年6ヶ月

3. 部分矯正

隙間がある部分のみに限定して矯正装置を装着する方法です:

メリット

  • ・治療期間が比較的短い
  • ・費用が全体矯正より抑えられる
  • ・装着感や違和感が少ない

適応

  • ・前歯の隙間(すきっ歯)のみの問題
  • ・他の歯並びや咬合に問題がない場合
  • ・短期間での改善を希望する場合

制限事項

  • ・複数箇所の隙間や大きな隙間には不向き
  • ・全体的な咬合のバランスを考慮する必要あり

治療期間

  • ・約6ヶ月〜10ヶ月

矯正治療による隙間閉鎖は、歯の位置を自然に修正するため、長期的な安定性が期待できます。また、隙間だけでなく全体的な歯並びや咬合も改善できる点が大きなメリットです。ただし、治療には一定の期間が必要であり、即時的な改善を望む場合は、審美歯科治療との併用や使い分けも検討されます。

審美歯科治療(ダイレクトボンディング等)との使い分け

歯と歯の間の隙間を閉じる方法として、矯正治療以外に審美歯科治療があります。それぞれの特徴と使い分けについて解説します。

審美歯科治療の主な方法

1. ダイレクトボンディング

  • ・歯科用レジン(プラスチック)を歯に直接貼り付けて形を整える方法
  • ・1回の来院で完了することが多い
  • ・小〜中程度の隙間に適応

2. ラミネートベニア

  • ・薄い陶材(セラミック)のシェルを歯の表面に接着する方法
  • ・通常2〜3回の来院が必要
  • ・耐久性と審美性に優れている

3. オールセラミッククラウン

  • ・歯全体を覆う被せ物(クラウン)
  • ・大きな隙間や歯の形態異常が著しい場合に使用
  • ・歯の削減量が比較的多い

矯正治療と審美歯科治療の比較

項目 矯正治療 審美歯科治療
治療期間 数ヶ月〜2年程度 1〜数回の来院で完了
即時性 時間をかけて徐々に改善 即日〜短期間で改善
歯の削減 基本的になし 方法によって異なる(なし〜多め)
自然さ 自分の歯を動かすため自然 技術による(自然〜やや人工的)
耐久性 半永久的(保定が必要) 数年〜15年程度(方法による)
費用 中〜高(30万円〜) 低〜高(方法により変動)
メンテナンス 保定装置の管理 定期的な補修や交換が必要な場合も

使い分けの基準

1. 矯正治療が適している場合

  • ・複数箇所に隙間がある
  • ・隙間とともに他の歯並びの問題もある
  • ・長期的な安定性を重視する
  • ・歯を削りたくない
  • ・時間をかけてでも自然な結果を望む

2. 審美歯科治療が適している場合

  • 迅速な改善を希望する
  • ・前歯の形態や色も同時に改善したい
  • ・矯正治療の通院期間が取れない
  • ・限られた予算内で前歯の見た目を改善したい
  • ・1〜2本の歯の間の小さな隙間だけが気になる

3. 併用が効果的な場合

  • ・矯正治療で大まかな隙間を閉じた後、細かな形態の調整をダイレクトボンディングで行う
  • ・矮小歯(小さな歯)がある場合、矯正で隙間を適切に配分してから審美修復を行う
  • ・歯の欠損がある場合、矯正で隙間を調整してからインプラントや義歯で補綴する

当院のアプローチ

当院では、患者さまの状態や希望を詳しくお聞きした上で、最適な治療法をご提案しています。場合によっては、矯正治療と審美歯科治療を組み合わせることで、より理想的な結果を得ることもあります。

「前歯の隙間が気になっていましたが、時間をかけたくなかったので、ダイレクトボンディングを選びました。即日で見た目が改善され、とても満足しています。」(30代女性)

「最初は即日治療を希望していましたが、相談の結果、長期的な安定性を考えて矯正治療を選択。結果的に全体的な歯並びも良くなり、正解だったと思います。」(20代男性)

審美歯科治療と矯正治療のどちらが適しているかは、隙間の大きさや原因、患者さまの希望や生活スタイルなど、様々な要素を総合的に判断する必要があります。当院では、それぞれの方法のメリット・デメリットを詳しくご説明し、患者さまと一緒に最適な治療法を選択していきます。

部分矯正の適応条件

部分矯正とは、歯列全体ではなく、隙間がある部分のみに限定して矯正装置を装着する治療法です。すべての症例が部分矯正に適しているわけではないため、その適応条件を詳しく解説します。

部分矯正が適応となる条件

1. 隙間の範囲と程度

  • ・前歯部の限られた範囲(通常1〜4本)の隙間
  • ・軽度〜中度の隙間(約3mm程度まで)
  • ・他の歯並びに大きな問題がない

2. 咬合状態

  • ・奥歯の噛み合わせが安定している
  • ・上下の歯の中心線がほぼ一致している
  • ・オーバーバイト・オーバージェット(前歯の被さり具合)が適切

3. 隙間の原因

  • ・歯のサイズの問題や軽度の位置異常
  • ・加齢による歯の移動
  • ・過去の矯正治療後の軽度の後戻り

部分矯正の種類と特徴

1. 限局的なブラケット装置

  • ・隙間のある部分の歯のみにブラケットを装着
  • ・効率的な歯の移動が可能
  • ・治療期間:約6ヶ月〜10ヶ月

2. 部分的なマウスピース矯正

  • ・前歯部のみの小さなマウスピースを使用
  • ・審美性に優れ、取り外し可能
  • ・治療期間:約6ヶ月〜1年

3. スプリング装置

  • ・取り外し可能な装置に付いたスプリングで歯を動かす
  • ・簡単な隙間閉鎖に適している
  • ・治療期間:約3ヶ月〜8ヶ月

部分矯正のメリット

治療期間の短縮

  • ・全体矯正と比較して、通常半分程度の期間で完了することが多い

費用の軽減

  • ・全体矯正より費用が抑えられる(約25万円〜45万円程度)

装着感の軽減

  • ・限られた範囲の装置装着で済むため、違和感が少ない

通院回数の減少

  • ・調整頻度が少なく、忙しい方にも対応しやすい

部分矯正に向かない条件

1. 全体的な歯並びの問題

  • ・叢生(デコボコ)や多数の歯の位置異常
  • ・開咬や過蓋咬合などの咬合異常

2. 大きな隙間

  • ・4mm以上の大きな隙間
  • ・複数箇所に見られる隙間

3. 骨格的な問題

  • ・上下顎のサイズや位置関係の不調和
  • ・顔の非対称性

4. 機能的な問題

  • ・咀嚼や発音の問題を伴う場合
  • ・顎関節症状がある場合

部分矯正の診断プロセス

当院では、部分矯正の適応可能性を判断するために、以下のような精密な診査を行います:

1. 口腔内診査

  • ・隙間の位置と大きさの確認
  • ・全体的な歯並びと咬合の評価

2. レントゲン診査

  • ・歯根の状態と位置
  • ・骨の状態の確認
  • ・上唇小帯の付着状態の確認(必要に応じて)

3. 模型分析

  • ・歯のサイズと顎のバランスの評価
  • ・隙間閉鎖後の咬合予測

4. 写真分析

  • ・顔貌と歯並びのバランス評価
  • ・笑顔の調和を考慮した治療計画

これらの診査結果に基づき、部分矯正が適切かどうかを総合的に判断します。適応外と判断した場合は、その理由を詳しく説明し、より適切な治療法をご提案します。

「前歯の隙間だけを治したいと思い、部分矯正を希望しましたが、全体的な検査の結果、奥歯の噛み合わせにも問題があることがわかりました。結果的に全体矯正を選択し、前歯の隙間だけでなく全体的な噛み合わせも改善して本当に良かったです。」(30代女性)

部分矯正は、適切な症例選択により、効率的かつ効果的に歯と歯の間の隙間を改善することができます。当院では、詳細な診査と丁寧な説明を通じて、患者さま一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。

すきっ歯矯正の期間と費用

歯と歯の間の隙間(すきっ歯・空隙歯列)の矯正治療について、気になる治療期間や費用の目安をご紹介します。

治療期間の目安

すきっ歯矯正の治療期間は、隙間の程度や選択する治療法によって異なります:

部分矯正(前歯の隙間のみ)

  • 軽度の隙間(1mm程度):約6ヶ月〜8ヶ月
  • 中程度の隙間(2mm程度):約8ヶ月〜1年

全体矯正(空隙歯列)

  • 軽度〜中度の隙間(非抜歯の場合):約1年〜1年6ヶ月
  • 複雑なケース(顎の問題を伴う場合):約1年6ヶ月〜2年

マウスピース矯正

  • 単純な隙間閉鎖:約8ヶ月〜1年
  • より複雑なケース:約1年〜1年6ヶ月

審美歯科治療(参考)

  • ダイレクトボンディング:1〜2回の来院(即日完成も可能)
  • ラミネートベニア:2〜3週間(型取りから装着まで)

治療期間に影響する要素

隙間の大きさと数

  • ・患者さまの年齢(若い方が歯の移動がスムーズな傾向)
  • ・選択する治療法
  • ・治療への協力度(特にマウスピース矯正では装着時間が重要)
  • ・個人の生体反応(骨代謝の個人差)

当院では、治療開始前に詳細な治療計画をご説明し、予想される治療期間をお伝えします。また、定期的な経過評価により、必要に応じて治療計画を調整し、効率的な治療を心がけています。

治療費用の目安

すきっ歯矯正の費用も、症状の程度や治療法によって異なります:

初診料・検査料

  • 初診相談料:無料(当院では初回カウンセリングは無料で実施)
  • 精密検査料:30,000円〜50,000円 (レントゲン、セファロ分析、歯列模型、口腔内写真など)

治療費用の目安

  • 部分矯正(前歯のみ):約250,000円〜450,000円
  • 表側矯正(金属ブラケット):約600,000円〜800,000円
  • 表側矯正(セラミックブラケット):約700,000円〜900,000円
  • 裏側矯正:約900,000円〜1,200,000円
  • マウスピース矯正:約700,000円〜900,000円

審美歯科治療(参考)

  • ダイレクトボンディング:約30,000円〜60,000円/歯
  • ラミネートベニア:約80,000円〜150,000円/歯
  • オールセラミッククラウン:約100,000円〜200,000円/歯

その他の費用

  • 保定装置費:約50,000円〜80,000円
  • 定期観察料:約5,000円/回
  • 装置の破損修理費:状況により異なる

お支払い方法

  • ・一括払い
  • ・分割払い(月々10,000円〜)
  • ・医療ローン(最大60回払いまで)
  • ・クレジットカード払い

医療費控除について

矯正治療の費用は医療費控除の対象となります。年間の医療費の合計が10万円(または所得の5%のいずれか少ない方)を超えた場合、確定申告により税金の一部が還付される制度です。当院では、医療費控除の申請に必要な書類の発行や手続きのアドバイスも行っています。

当院では治療費用のご負担を軽減するために、様々なお支払いプランをご用意しています。初回カウンセリング時に、ご予算に合わせた治療オプションもご提案いたします。

歯の隙間に関するよくある質問

歯と歯の間の隙間(すきっ歯・空隙歯列)の治療を検討されている方からよくいただくご質問にお答えします。

「隙間を閉じた後、また開きませんか?」

隙間の後戻りについて

歯の隙間を閉じた後の後戻り(再度開くこと)は、治療法や原因によって可能性が異なります:

後戻りのリスク要因:

1. 原因の除去が不十分:
上唇小帯の異常が原因で、それを処置せずに隙間だけ閉じた場合
舌突出癖などの悪習癖が改善されていない場合

2. 保定の不足:
矯正治療後の保定装置の使用が不十分
保定期間が短すぎる

3. 歯周組織の問題:
歯周病により歯を支える組織が弱っている
歯の動揺がある

4. 年齢と治療時期:
成長期の子どもで、顎の成長が完了する前に治療を終えた場合
高齢者で、年齢による歯の生理的移動が進行中の場合

治療法別の後戻りリスクと対策:

矯正治療の場合:

リスク度:適切な保定があれば比較的低い
対策:
必要に応じた上唇小帯切除術の併用
保定装置(リテーナー)の適切な使用
定期的な経過観察
MFT(口腔筋機能療法)による舌や口唇の筋機能トレーニング

「前歯の隙間矯正後5年以上経ちますが、きちんと保定装置を使用し、定期検診も受けているおかげで、隙間は全く開いていません。」(30代女性)

審美歯科治療の場合:

リスク度:審美修復物自体は変化しないが、隣接する天然歯の移動により隙間が生じることがある
対策:
適切な修復物の設計と技工
定期的なメンテナンスと確認
必要に応じたナイトガード(就寝時装着)の使用

当院の後戻り防止への取り組み:

当院では、後戻りリスクを最小限に抑えるために、以下のようなアプローチを行っています:

1. 原因の特定と除去:
上唇小帯の検査と必要に応じた処置
悪習癖の特定と改善指導

2. 適切な保定計画:
個々の症例に合わせた保定装置の選択
十分な保定期間の設定(通常2年以上)
保定装置の使用方法についての詳しい説明

3. 定期的なフォローアップ:
治療後の定期検診の重要性の説明
早期の兆候発見と対処

4. 包括的なアプローチ:
必要に応じた複数の専門分野(矯正、口腔外科、審美歯科など)の連携

適切な治療計画と保定により、多くの場合、隙間の後戻りを防ぐことができます。ただし、生体は常に変化するものであり、長期的な管理が重要です。

「部分矯正だけで治せますか?」

部分矯正の可能性

歯と歯の間の隙間、特に前歯の隙間(すきっ歯)の場合、部分矯正で治療できるケースがあります。しかし、すべての症例が部分矯正に適しているわけではありません。

部分矯正で治療できる可能性が高いケース:

1. 前歯の隙間(すきっ歯)のみの問題:
上の前歯2本の間だけに隙間がある
他の歯の位置は比較的良好
奥歯の噛み合わせが安定している

2. 軽度〜中度の隙間:
隙間の幅が約1〜3mm程度
スペースが均等に分布している

3. 原因が明確で対処可能:
上唇小帯の異常が原因で、小帯切除と組み合わせることができる
舌突出癖などの習癖が改善される見込みがある

部分矯正では対応困難なケース:

1. 複数箇所の隙間:
歯列全体に多数の隙間がある(空隙歯列)
上下の歯列に隙間がある

2. 大きな隙間:
4mm以上の大きな隙間
閉鎖後の歯の配列に大きな調整が必要

3. 咬合の問題を伴う場合:
奥歯の噛み合わせに問題がある
開咬や過蓋咬合などの問題がある
上下の歯の中心線のずれがある

4. 歯のサイズや形態の問題:
矮小歯(通常より小さい歯)がある
歯の形態異常が著しい

実際の診断プロセス:

当院では、以下のようなステップで部分矯正の適応可能性を判断します:

1. 詳細な口腔内診査:
隙間の大きさと位置の測定
全体的な歯並びと咬合の確認

2. レントゲン検査:
歯根の状態と位置の確認
上唇小帯の付着状態の評価
骨の状態の確認

3. 模型分析と写真撮影:
歯のサイズと顎のバランスの評価
顔貌との調和の考慮

これらの検査結果に基づいて、部分矯正の適応かどうかを判断します。境界線上のケースでは、治療のリスクとベネフィットを詳しく説明し、患者さまと一緒に最適な治療法を選択していきます。

「最初は部分矯正だけを希望していましたが、全体的な検査をしていただいた結果、奥歯の噛み合わせにも問題があることがわかりました。全体矯正を選んで本当に良かったです。」(30代男性)

「前歯の隙間だけが気になっていたので、部分矯正で治療しました。半年程度で隙間が閉じ、費用も全体矯正より抑えられて満足しています。」(20代女性)

部分矯正の可否は、初回の無料カウンセリングでおおよその見当がつきますが、精密検査後により詳細な判断が可能になります。まずはお気軽にご相談ください。

「大人のすきっ歯も治せますか?」

はい、大人になってからでもすきっ歯や歯の隙間は治療可能です。

大人のすきっ歯矯正の特徴

治療の効果:

年齢に関わらず、適切な治療計画と装置選択により、十分満足のいく結果が得られるケースがほとんどです。

治療期間:
若い方と比較して骨の代謝がやや緩やかなため、歯の移動にやや時間がかかることがありますが、個人差が大きいです。平均的には、10代と比較して約1.2〜1.5倍程度の治療期間を見込むことが多いです。

治療法の選択肢:
大人の方でも、表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正など、様々な選択肢があります。特に社会人の方には、目立ちにくいマウスピース矯正や裏側矯正が人気です。

大人のすきっ歯矯正の利点

審美性の向上:
すきっ歯の改善により、笑顔に自信が持てるようになります。

口腔衛生の改善:
歯間の隙間に食べ物が詰まりにくくなり、清掃性が向上します。

発音の改善:
前歯の隙間が影響していた発音(特にサ行やタ行)が改善することがあります。

心理的効果:
長年のコンプレックスから解放され、精神的な負担が軽減します。

大人のすきっ歯治療の考慮点

1. 原因に応じた対応:
歯周病が関与している場合は、まず歯周治療が必要
上唇小帯の異常がある場合は、小帯切除術の検討
舌の癖がある場合は、MFT(口腔筋機能療法)の併用

2. 既存の歯科修復物:
詰め物や被せ物がある場合、治療計画に考慮
場合によっては、治療中に修復物の交換が必要なことも

3. 治療法の選択:
社会生活や審美性を考慮した装置の選択
場合によっては、矯正と審美修復の併用も検討

当院の成人すきっ歯治療の実績

当院では多くの成人患者さまのすきっ歯治療を行ってきました。年齢層も幅広く、20代から60代まで様々な年齢の方が治療に取り組んでいます。

「40代になってから前歯の隙間を治すのは遅すぎるかと思っていましたが、1年ほどでしっかり隙間が閉じました。もっと早く相談すればよかったと思います。」(40代女性)

「仕事上、人前で話すことが多いので、マウスピース矯正を選びました。治療中も周囲にほとんど気づかれず、隙間もきれいに閉じて大満足です。」(30代男性)

大人になってからでも、適切な治療計画により、素晴らしい治療結果を得ることができます。「年齢的に無理かも」と諦めずに、まずはご相談ください。

当院の隙間歯列治療の特徴

当院では、歯と歯の間の隙間(すきっ歯・空隙歯列)に対して、最新の技術と豊富な臨床経験に基づいた治療を提供しています。

1. 精密な診断と個別化治療計画

隙間の治療では、単に隙間を閉じるだけでなく、その原因を特定し、再発防止も含めた総合的な治療計画が重要です:

3Dデジタル診断: 口腔内スキャナーによる精密な3Dモデル作成と分析で、隙間の正確な把握と治療計画を立案 原因分析: 上唇小帯の状態、歯のサイズ、顎のバランス、習癖など、隙間の原因を多角的に分析 治療シミュレーション: デジタル技術を用いた治療結果のシミュレーションにより、患者さまと治療ゴールを共有 包括的アプローチ: 必要に応じて、矯正治療、小帯切除術、MFT(口腔筋機能療法)などを組み合わせた総合治療計画

2. 多様な治療オプション

患者さまの状態、希望、ライフスタイルに合わせた様々な治療オプションをご用意しています:

表側矯正(金属・セラミックブラケット) 裏側矯正(リンガルブラケット) マウスピース矯正(インビザライン、アソアライナーなど) 部分矯正(適応症例のみ) 審美歯科治療との併用(必要に応じて)

特に社会人の方や審美性を重視される方には、目立ちにくい装置や治療法をご提案します。

3. 後戻り防止への徹底したアプローチ

隙間の治療で最も重要なのは、治療後の後戻り(再度隙間が開くこと)の防止です:

原因療法の徹底: 上唇小帯の異常が原因の場合、必要に応じて小帯切除術を併用 最適な保定計画: 個々の症例に合わせた保定装置の選択と保定期間の設定 習癖改善プログラム: 舌突出癖などがある場合、MFTによる機能改善訓練を実施 定期的なフォローアップ: 治療後も定期的な経過観察を行い、早期に兆候を発見

4. 審美性と機能性の両立

当院の隙間治療では、以下の点を特に重視しています:

顔貌との調和: 単に隙間を閉じるだけでなく、顔全体のバランスを考慮 発音機能の改善: 特に前歯の隙間による発音への影響を考慮した治療計画 長期的な安定性: 後戻りのリスク要因を評価し、長期的に安定した結果を目指す 口腔衛生環境の向上: 隙間閉鎖により食べ物が詰まりにくくなり、清掃性が向上

5. 矯正専門医による治療

当院の矯正治療は、日本矯正歯科学会認定医・専門医の資格を持つ専門医が担当します:

すきっ歯・空隙歯列治療の豊富な臨床経験 最新の治療技術の習得のための定期的な研修参加 複雑な症例にも対応できる専門知識と技術

患者さまの声

「前歯の隙間が笑顔の自信を奪っていましたが、矯正治療後は人前でも堂々と笑えるようになりました。カウンセリングから治療完了まで、丁寧な対応に感謝しています。」(20代女性)

「歯全体に隙間があり、食べ物が詰まって困っていました。全体矯正で隙間を閉じた後は、食事も快適になり、口臭の心配もなくなりました。」(40代男性)

当院では、すきっ歯や空隙歯列でお悩みの方に、科学的根拠に基づいた最適な治療をご提供します。治療法の選択肢や費用、期間についても、初回カウンセリングで詳しくご説明いたします。

無料カウンセリングのご案内

歯と歯の間の隙間(すきっ歯・空隙歯列)でお悩みの方へ、当院では矯正専門医による無料カウンセリングを実施しています。

カウンセリングの内容

  • ・現在の隙間の状態の評価
  • ・隙間の原因と程度の分析
  • ・考えられる治療オプションの説明
  • ・治療期間と費用の概算
  • ・ご質問・ご不安への回答

カウンセリングの流れ

  • 1.お電話またはWebからの予約
  • 2.初回カウンセリング(約60分)
    問診(お悩みやご希望の確認)
    口腔内診査
    初期評価と説明
  • 3.必要に応じて精密検査のご案内
  • 4.詳細な治療計画のご提案

特典

  • ・初回カウンセリング無料(通常5,500円)
  • ・カウンセリング当日の精密検査ご希望の場合10%オフ
  • ・治療開始の方に限り、ホワイトニング1回無料

歯と歯の間の隙間は、見た目の悩みだけでなく、食べ物が詰まりやすい、発音に影響するなど、日常生活にも様々な影響を及ぼすことがあります。「自分の隙間は治療できるのか」「どのくらいの期間や費用がかかるのか」「目立たない装置で治療できるのか」など、どんな小さな疑問でも構いません。まずは気軽に無料カウンセリングにお越しください。

当院の矯正専門医が、あなたの状態を詳しく診査し、最適な治療法をご提案いたします。特に大人の方でも「今からでも遅くない」というケースが多いので、諦めずにぜひご相談ください。

ご予約方法

美しい笑顔に欠かせない整った歯並び。歯と歯の間の隙間でお悩みの方は、当院の専門的な矯正治療で解決しましょう。あなたの理想の笑顔をサポートいたします。

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ご相談・カウンセリング

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03-3355-0055 火曜・水曜・金曜/11:30~20:00
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(休診日:月曜・木曜)