ホワイトニングの効果について | 新宿の矯正歯科

ホワイトニングの効果について

最終更新日2024.8.23(公開日:2023.08.01)
監修者:日本矯正歯科学会認定医 院長 宮島 桜

効果について

ホワイトニングとは?

ホワイトニングは、歯に染み込んだ色素成分を過酸化水素や過酸化尿素などを主成分とする薬品を使って分解することで漂白して、歯を白くする治療です。

歯科医院で受ける「オフィスホワイトニング」と自宅でできる「ホームホワイトニング」、そしてその両方を同時に進める「デュアルホワイトニング」があります。それらの中から、歯の状態やご自身の希望に合わせて、最適な方法を選ぶことができます。
※ホワイトニングは保険適応外の自由診療に分類されます。

ホワイトニングの長所

ホワイトニングの1番の長所は、歯を削らないところです。一度歯を削ると元に戻ることはないので、歯を削らず白くできるのはホワイトニングならではの長所です。ホワイトニングの白さは、普通の歯の着色成分を分解して得られた白さなので、自然で透明感のある白さになります。 歯へのダメージがありません。

ホワイトニングの短所

ホワイトニングは、人工材料にはホワイトニング剤は作用しません。コンポジットレジンというプラスチックで詰めたことがある方、かぶせ物治療を受けたことがある方は、ホワイトニングして歯が白くなった後、それに合わせて治療をし直さなくてはなりません。

ホワイトニング剤が歯の神経が刺激され、知覚過敏のような副作用が現れることがあります。また、ホワイトニング剤が歯肉や唇につくと、痛みが出ます。
ホワイトニングを終えた後は歯に色がつきやすいので、30分ほどの間、色の濃い食べ物や飲み物に制限があります。

ホワイトニングをおすすめする方

ホワイトニングは、歯が黄ばんでいるので白くしたい、芸能人のような白く輝く歯になりたい、歯を削りたくないと考えている方におすすめの治療です。

ホワイトニングを受けられない方

未成年の方、妊娠中の方、授乳中の方、無カタラーゼ症の方はホワイトニングは受けられません。

オフィスホワイトニング

「オフィスホワイトニング」は、歯科医院で受けていただくホワイトニングです。

オフィスホワイトニングの仕組み

「オフィスホワイトニング」では、ホームホワイトニングより濃度の高いホワイトニング剤を使用します。歯以外のところにホワイトニング剤がつかないように保護してから、歯科医師や歯科衛生士が歯1本ずつにホワイトニング剤を塗布します。

そして、レーザーやLEDなどを使って特殊な光を当てると、ホワイトニング剤が活性化されます。活性化されたホワイトニング剤の働きで、歯の色素成分を分解します。これを数回繰り返して、歯の漂白を進めていきます。

オフィスホワイトニング用のホワイトニング剤

オフィスホワイトニング用のホワイトニング剤の主成分は、濃度25〜35%くらいの過酸化水素です。その他、過酸化水素の化学反応を効率的に進めるために、酸化チタンなどの光触媒も配合されています。

過酸化水素を歯に作用させると、フリーラジカルが発生します。このフリーラジカルが、歯の色素成分を分解して歯を白くします。

オフィスホワイトニングの長所

オフィスホワイトニングは、自宅で出来るホームホワイトニングよりも短期間で効果が実感していただけるのが利点です。早い方では、1回目のホワイトニングで歯が白くなったと思っていただけます。

ホワイトニングをする前に、歯の表面をきれいに磨きますので、ホワイトニング剤が歯に均等に作用し、色むらが生じにくいです。 また、歯以外のところにホワイトニング剤がつかないようにしてから処置しますので、歯肉や唇などの痛みが出にくいです。

ホワイトニング中、虫歯や歯周病になるとホワイトニングを中止しなくてはなりません。オフィスホワイトニングなら、歯科医師や歯科衛生士が、ホワイトニングを始める前にチェックしてくれます。

オフィスホワイトニングの短所

まず挙げられるのが、ホワイトニングの費用です。オフィスホワイトニングの費用は、ホームホワイトニングより高くなる傾向があります。また、ホワイトニングを受けるために歯科医院に通っていただかなくてはならず、その都度、通院時間と交通費がかかります。

オフィスホワイトニングは、ホームホワイトニングと比べると後戻りを起こしやすいのが難点です。オフィスホワイトニングで歯の白さをキープできるのは、おおむね3~10ヶ月です。※効果には個人差があります。

オフィスホワイトニングをおすすめする方

オフィスホワイトニングは、結婚式などいつまでに歯を白くしたいというように、ゴールの日が迫っている方、決まっている方におすすめです。

ホームホワイトニング

「ホームホワイトニング」は、ご自宅でご自身していただくホワイトニングです。

ホームホワイトニングの仕組み

ホームホワイトニングは、まず歯科医院で歯型をとってマウスピースを作ります。マウスピースとよばず、マウストレーということもありますが、同じものです。マウスピースができたら、マウスピースを受け取っていただきます。

マウスピースには、ホワイトニング剤が入るスペースが設けられており、ご自宅でマウスピースの内側にホワイトニング剤を入れていただきます。そして、決められた時間、歯にセットして、歯にホワイトニング剤を作用させて、歯の色素成分を分解します。
ホームホワイトニングは、このようにして、歯を漂白していきます。

ホームホワイトニング用のホワイトニング剤

ホームホワイトニング用のホワイトニング剤の主成分は、濃度10〜20%の過酸化尿素です。ホワイトニング剤を歯に作用させると、過酸化尿素がオフィスホワイトニングと同じ過酸化水素に変化します。

この後のプロセスも同じで、過酸化水素がお口の水分と反応し、フリーラジカルを作り出し、歯の色素成分を分解して歯を漂白します。

ホームホワイトニングの長所

ホームホワイトニングで使うホワイトニング剤は、低刺激性に作られていますので、安全性が高いです。
マウスピースは、ご自身の歯の形にフィットするよう、オーダーメイドで作られていますので、歯にしっかりと密着しホワイトニング剤を効果的に作用させられます。

オフィスホワイトニングと比べると、後戻りしにくいです。ホームホワイトニングは、歯の白さの持続期間が6〜12ヶ月と長いです。 オフィスホワイトニングより、ホームホワイトニングは長期にわたって歯の漂白効果を保つことができます。
費用の面では、ホームホワイトニングの方がオフィスホワイトニングよりリーズナブルです。

ホームホワイトニングの短所

ホームホワイトニングの短所としては、オフィスホワイトニングほど効果を早く実感できないという点が挙げられます。歯の漂白効果には個人差がありますが、2週間くらい続けないと歯の白さを実感できません。

歯が白くなったと実感できるまでのホワイトニング回数が多いので、その都度、お食事に気をつけていただかなくてはなりません。 ホワイトニング前の歯磨きをしっかり行っておかなければ、ホワイトニング剤が歯に均等に作用できず、色むらが生じる原因になります。

ホームホワイトニングをおすすめする方

ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングよりホワイトニング効果が長持ちしますので、ホワイトニングの効果を長く保ちたいという方におすすめです。
少しでもリーズナブルにホワイトニングを受けたい方にも適したホワイトニング法です。

デュアルホワイトニング

「デュアルホワイトニング」は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを合わせたホワイトニングです。

デュアルホワイトニングの仕組み

歯科医院でマウスピースを作り、ご自宅でホームホワイトニングをしていただきます。
並行して、歯科医院にも通っていただき、オフィスホワイトニングを受けていただきます。

デュアルホワイトニングの長所

デュアルホワイトニングの長所は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの長所を両方得られるという点です。
すなわち、オフィスホワイトニングの即効性、ホームホワイトニングの持続性です。

デュアルホワイトニングの短所

デュアルホワイトニングの短所は、コストです。2種類のホワイトニングを同時に行いますから、その分治療費が高くなります。
また、歯科医院への通院も必要ですので、通院にかける時間や交通費もかかります。

デュアルホワイトニングをおすすめする方

デュアルホワイトニングは、早く歯を白くしたいだけでなく、ホワイトニング効果を長持ちさせたい方におすすめのホワイトニング法です。

マウスピース矯正と併用も

マウスピース型の矯正装置を使って矯正治療を受けている方は、マウスピースをホームホワイトニングと併用してホームホワイトニングを行うことも可能です。

仕組み

マウスピース矯正では、マウスピース型の矯正装置を1日あたり20時間以上つけ続け、一定の間隔で新しいマウスピースに交換し、歯並びを整えていきます。
このマウスピースに、ホワイトニング剤を入れるスペースを設けておけば、ホームホワイトニングを同時に進めることができるというわけです。

マウスピース矯正と併用する長所

矯正治療中は、歯が移動するので歯並びが常に変化しています。ホームホワイトニング用のマウスピースは、ホワイトニング剤が漏れ出さないように歯にピッタリと合うように作る必要があります。マウスピースを歯の移動に合わせて作り続けることはできません。

なぜなら、マウスピースができた頃にはもう歯の位置が変わっているからです。
マウスピース矯正のマウスピースと併用すれば、歯の移動に合わせて歯を白くすることができます。

マウスピース矯正と併用する短所

ホームホワイトニングは、1日あたりホワイトニング剤を作用させる時間が1〜2時間と限られています。
マウスピース矯正のマウスピースは、食事以外の時間ずっとつけ続けます。
双方の装着時間が異なるので、マウスピースの装着時間の管理が欠かせません。

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